2022.05.26

「母には着物1枚買わなかったのに」87歳父の愛人が高級マンションに居座り…怒れる長男の執念

今回の相談者は、吉田卓弘さん(仮名・56歳)。半年前にお父様が87歳で亡くなりました。相続人は3人おり、お母様、吉田さんと養子縁組をしている吉田さんの息子さんです。今わかっているだけで、財産は3億円近くあり、相続税は6000万円程度になるというと、頭を抱えてしまいました。さらに、前編でお話したように、相続税のことだけでなく、吉田さんが許しがたいと思うことは、父親の愛人問題だといいます。どういうことでしょうか――。

海外旅行で贅沢三昧

「明らかに財産目当ての女性だったんですよ。父の死後、父のクレジットカードの明細を見ると、この10年間で、フランス、イタリア、モロッコ、アフリカなど様々な場所を旅行し、各旅先で100万円ほど買い物させていました。母には着物1枚買わなかったし、息子の自分や孫にもほとんど何も買ってくれなかった。それなのに、その女性には100万円くらいするバッグを3個も買い与えていた履歴があって、驚きました」

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父親は遺言書でその女性にマンションを遺贈まで(※注)するようなことがなかったことは幸いでした。当然、所有は相続人のものになり、女性の権利はありません。

「それでも、あの気難しい父の面倒を見てくれたのだから、多少のお礼をするつもりだったんです。ところが、赤の他人であるその女性が受取人となって5000万円の生命保険が払われたことがわかって、すっかり気持ちが変わりました。10年間も高級マンションに、家賃も払わず生活し、高額な買い物もしていたわけで、十分すぎるものは手にしていると思うと許しがたい気持ちです。亡くなった後も、住み続けているので、さすがに頭にきて、マンションから出て行ってもらいましたよ」

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