JAXURY委員会がファッション、美容、宿泊、インテリア、ライフスタイル、器などオールジャンルから選定した「JAXURY アワード」を開催。今の世界にとってJAXURYなブランドの素晴らしさを知る喜びは、本当に送りたい毎日を、生活を、人生を改めて発見するきっかけになるはず。今回は、日本の職人技術によるモダンな家具などを展開する「Time & Style(タイムアンドスタイル)」を、代表の吉田龍太郎さんのインタビューとともにご紹介します。

そもそも『JAXURY』とは?
FRaUが発信する、世界に誇れる日本の美しさ「JAXURY」を徹底解説!
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買い物をしない町アムステルダムで、新社会人は、給料一カ月ぶんで自分のための椅子を買う

街中で見かける、自転車に乗る人々と運河。良い食器、良い家具、良い素材を使いたいと思う価値観が根付いている街は、人と自然が速すぎない流れをつくっている。

日本の職人技術によるモダンな家具や器・道具を国内外で展開し、世界的な評価を受けている「Time & Style(タイムアンドスタイル)」。代表の吉田龍太郎さんにお話を聞いた。

――日本のインテリア事情は海外に比べまだまだという感じがしますが、今後はどのように変わっていくと思いますか?

「コロナ禍でだいぶ変わってきているとは思いますけれども、まだ日本には時差がありますね。僕らのアムステルダムのお店はコロナになり、約2倍にお客さまが増えました。アムステルダムはものを買わない街と言われていて、倹約家の人が多い街なのです。でも、そういう方達でも、家で一生使うものならば、良い食器を、良い家具を、良い素材を使いたいと思う価値観が根付いている。そういう考え方が日本にも除々に浸透していくといいなと思います」

日本の工芸には、日本人の生活様式に深く根ざした独特な美意識や精神が育まれている。日本特有の緊張感・調和・静寂といった繊細な感覚を現代のライフスタイルに落とし込み、職人の手によって一つ一つ丁寧に創られた「生活の道具」「生活の家具」を、国内外で提案。

――たしかに、日本では、まだまだ家具に対するプライオリティが低いように感じます。まず、何から始めるのが良いのでしょうか?

「まずは、小さいものからが良いと思います。たとえば、漆の器は購入したときよりも、10年、20年使い続けるほどに、良くなっていきます。もちろん、僕らも年を取らないとその良さが分からないところがあるので、時間をかけて日常的に毎日使うものとして、小さいものが良いと思いますね。もしくは、家具としては椅子が良いと思います。椅子は『小さい建築』と言われているように、とても考えられているので家具を好きになるきっかけにもなる。自分が気に入ったテイストであれば一生使えますし、次の世代に譲ることもできる。一脚から始められ、スケールが小さいので、日本の住宅事情にも合うと思います。海外では初任給で自分のために家具を買う習慣があるので、そういった価値観を伝えていけたらなと思いますね」(2021年12月、大阪店舗オープン時のFRaU webインタビューより)