山田さんを見ていると心が落ち着きます(南)

クリエイターの発掘・育成を目的にした短編映画制作プロジェクト《MIRRORLIAR FILMS》。9本の短編からなるオムニバス映画のSeason3が現在公開中だ。その中で、「沙良ちゃんの休日」の監督を務めた山田孝之さんと、主演の南沙良さんに、この映画の生まれた経緯について聞いてみると……。2人の意外な共通点が浮き彫りに。

撮影/張溢文
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山田 何年か前に、女性と男性が歩いている正面の顔と横位置の絵が思い浮かんでいたんです。立ち止まった男性の横を、女性が通り過ぎる、その交差していく映像が。僕は、普段からそういう“絵”が浮かんだときは、スマホにメモするようにしています。それで、今回はその道を歩いている男と女が交差していく絵を、広げてみようと思った。男と女はそれぞれどこに向かっているのか。目的地と理由を考えて、組み立てていきました。

南さんとは、以前、「ゾッキ」(※竹中直人、山田孝之、齋藤工の3人が監督を務めた21年4月公開の映画)という映画でご一緒したご縁があって。あとは一方的になんですが、南さんが出演されているインスタントヌードルのCMがすごく好きで。表情が絶妙だなと思って、自分のインスタに挙げたりしました。
交差する男性には、色気のあるおじさんをキャスティングしたかった。誰がいいかなと考えたときに、僕、《Season2》で紀里谷和明さんの作品に主演してるんですが、「紀里谷さんって、色気があるしカッコいいよな」って思って。一回紀里谷さんが浮かんじゃうと、それが頭から離れなくなった。

 私も、またいつかご一緒できたらなと思っていたので、お話をいただいたときは、嬉しかったです。ただ、「沙良ちゃんの休日」というタイトルにはちょっとビックリしましたけど。現場ではすごく穏やかで……。

「沙良ちゃんの休日」(c)2021 MIRRORLIAR FILMS PROJECT

山田 基本そうですよ。撮影現場での僕は、モニター見てニコニコしてるおじさんです。現場以外でも、あんまり怒ることはないですけどね。

 私も普段の生活を送りながら、テンションがすごく上がったり下がったりすることがないので、山田さんを見ていると落ち着きます。