舞台は、一瞬のチャンスを逃せない

「今からでも行けるかな? 行きたいな。……でも、私は舞台のそういうところも好きなんだと思います。『この時に見ないと!』っていう、一瞬のチャンスを逃せないことが」

2年前、『お勢、断行』が中止になったときは、「必ず上演する」と約束をしたという。その約束は果たされ、5月11日に、「お勢、断行」は無事初日の幕を開けた。2年前のインタビューで交わした「舞台の無念はいつか晴らせる」という会話は、現実となった。

舞台『お勢、断行』より 撮影_細野晋司
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「私が舞台に取り憑かれている(?)理由は、劇場空間にお客さんがいて、その人たちの輝く顔が見られることも、ものすごく大きいんです。舞台は、エネルギーを交換する場でもあるから、もっと幅広い世代が観てくれたらなぁなんて思ったりもします。もしも私・倉科カナという俳優に興味を持ってもらって、そこから演劇に興味を持ってくださる人が増えたらどんなに嬉しいか。私は、大好きな演劇に貢献できるのなら何だってする覚悟です

長いトンネルを抜けた先で見た光。「大好きなものや人のためなら、なんだってできる」と思える強さが、彼女を輝かせた。2年のときを経て、彼女が放つエネルギーは、見事に迫力を増したことが、写真を見てもよくわかる。ならば、舞台を観たらなおさら――。

撮影/張溢文
倉科カナ(くらしな・かな)
1987年生まれ。熊本県出身。2005年、SMAティーンズオーディションでグランプリを獲得し芸能界入り。09年NHK連続テレビ小説「ウェルかめ」のに選ばれる。舞台への出演は、17年「誰か席に着いて」(作・演出:倉持裕)、19年「CHIMERICA チャイメリカ」、21年こまつ座「雨」(ともに演出:栗山民也)、「ガラスの動物園」(演出:上村聡史)など。「サスティな!〜こんなとこにもSDGs〜」(フジテレビ系)のMCを務めるほか、テレビ東京「寂しい丘で狩りをする」、NHK総合ドラマ10「正直不動産」に出演中。
撮影/山添雄彦
お勢、断行
江戸川乱歩「お勢登場」の世界観を踏襲したオリジナル戯曲。悪女・お勢(倉科カナ)が、財産目当ての謀略を巡る物語の中で暗躍する。福本莉子、江口のりこ、池谷のぶえ、大空ゆうひ、正名僕蔵、梶原善らも出演。公演中〜24日(火)世田谷パブリックシアター。兵庫・愛知・長野・福岡・島根公演あり。

(2022年)スタイリスト・道端亜未 ヘアメイク・草場妙子
(2019年)スタイリスト:多木成美(Cコーポレーション) ヘアメイク:野中真紀子(éclat)

ジャケット195,800円、スカート165,000円 、シューズ75,900円、ピアス(両耳)55,000円、ブレスレット(ご本人右腕) 129,800円 すべて/Patou(パトゥ)        
問い合わせ先 : IZA/イザ TEL:0120-135-015