「プーチンの側近」プリゴジンが関わった「ヤバすぎる仕事」の数々

ロシアの検察も手が出せない

「プーチン大統領の料理長」とも呼ばれる実業家、エブゲニー・プリゴジン。強盗や売春で逮捕された経験もある彼が外食産業で成功し、やがてプーチンの側近へと上りつめる様子については、【前編】『強盗・売春で捕まった元犯罪者が、「プーチンの側近」にのし上がるまで』でも紹介したとおりだ。

政府との蜜月を楽しみ念願の軍事部門にも参入したプリゴジンは、やがてロシアが涵養する戦争の「裏の仕事」も請け負うようになる。引き続きプーチンの国家戦略を分析した書籍『ハイブリッド戦争』から、彼の知られざる素顔について見ていこう。

プーチンの政敵を「徹底的に潰す」

サンクトペテルブルク郊外のオリギノで創設されたIRA(インターネット・リサーチ・エージェンシー)の存在が最初にジャーナリストに暴かれたのは、2013年9月だという。このIRA、世界で「トロール工場」と呼ばれるようになる。

IRAの創設者兼CEOは元警察大佐のミハイル・ビストロフであったが、この組織を支えたのはプロローグで紹介したプリゴジンやプリゴジンに近い人びとであった。IRAについては謎が多いが、ジャーナリストの調査や元職員の発言などにより、さまざまな実情が明らかになってきている。

「プーチン大統領の料理長」とも呼ばれるエブゲニー・プリゴジン[Photo by gettyimages]
 

IRAでは、SNSに大量の投稿をおこない、コメントを書くという仕事のために約400人が雇われ、24時間態勢で働いていた。各人がそれぞれ何十個ものアカウントをもち、事前に準備されたスクリプトに従って、ロシア語、英語、その他の言語でSNSにさまざまな情報を書き込みつづけたという。

また、スペインなど、スペイン語圏への攻撃にはベネズエラの協力も確認されている他、英語での発信に、近年ではアフリカの協力も見られる。

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