約3年ぶりに、「行動制限」のないGWを過ごせた日本。6月には政府が段階的にコロナウイルス対策を見直す方針を発表するなど、アフター・コロナに向けて新たな道を歩み始めた。規制が緩和されつつあるなかで気になるのは、コロナ禍で獲得した新たなワークスタイルがどうなっていくのか、ということ。

これからの“幸せな働き方”とはどんな形なのか、再生回数が400万回を超える動画もある人気YouTubeチャンネル『現実を生きるリカちゃんねる』(以下、現リカ)を制作しているAさんに聞いてみた。主に20~30代の女性から共感を得ている『現リカ』は、一般企業に勤めるAさんが、働く上で感じる世知辛い日常のひとコマをリカちゃん人形に投影し、痛快に表現。若手社会人の代弁者として支持を集めている。20代後半のAさんはアフター・コロナの働き方についてどう感じているのだろうか。

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コロナ禍で見出した”リカ活”という自己満足

Aさんが、コロナ禍で在宅ワークになったのを機に、『現リカ』を開設したのは2年前のこと。自身もフォロワーとして他人のインスタグラムで眺めていた“リカ活”を、自らYouTubeで動画として発信してみたいと思ったのがきっかけだと話す。

「いわゆるリカ活とは、大人がリカちゃん人形の服を着せ替えて遊んだり、それをSNSに投稿したりする活動を指します。リカちゃんの動画をYouTubeに上げてみたら面白いんじゃないかと思って始めました。仕事が在宅ワークに切り替わり、飲み会の約束も一切なくなって時間に余裕ができたのも大きいですね」。

画像:『現実を生きるリカちゃんねる』より

当初は、登録者数10万人が目標だったと明かすAさん。開設してわずか一年強で30万人を突破、現在は50万人に。インスタグラムのフォロワーも98万人以上と、『現リカ』は、有数の注目コンテンツへ。人気の理由を自身ではどう捉えているのか。

「自分自身をそのまま投影したずぼらなリカちゃんを投稿したのが、共感していただけたポイントなのかもしれません。一人暮らしの家でだらしなく過ごすリカちゃん、会社でいい人間関係を築くのに腐心するリカちゃん……そういった自分のありのままの生活をリカちゃんに置き換えることで、俯瞰で見られるのと同時に、一所懸命な姿がすごく愛らしく感じるんです。

そんなリカちゃんの動画を作ることが日々のストレス解消になっていたのですが、驚くことに視聴者のみなさんからも『(自分と)同じような生活で自信がついた』とか『だいぶ気持ちが楽になった』など、共感コメントを多数いただくようになりました。あくまで推し活のひとつとして始めたチャンネルでしたが、私自身も『現リカ』を通して『案外、みなさん同じなんだ』という安堵感や勇気をもらっています」