生活を共にする犬や猫は、家族の一員としてかけがえのない存在だ。とはいえ、毎日一緒にいれば、度の過ぎたいたずらや、過剰な要求に辟易してしまうことも。今回は構ってほしい、遊んでほしいペットたちの要求にどこまで応えたらいいのか、甘えん坊過ぎるペットへの接し方を動物行動学が専門の高倉はるか先生に教えていただく。 

在宅ワーク中に遊びに誘う仔猫

大学入学を機に娘が家を離れたタイミングで、生後3カ月の白黒のメス猫を引き取ったFさん。健康で人懐っこくて食欲も旺盛。だが遊び好きで甘えん坊なのか、Fさんが在宅で仕事をしていると気を引こうとあれこれ仕掛けてくるという。洗濯籠の中から靴下を咥えて持ってきたり、パソコンに向かうFさんのひざに前足をかけてきたり。付き合ってあげたいのはやまやまだが、毎回となると仕事が進まない。Fさんはどこまで付き合えばいいのか。猫が遊びたいサインを出しても反応しなかったらどうなるのか

遊びに誘う仔猫 Photo by iStock

東京大学農学部獣医学科卒業後、同大学大学院農学生命化学科獣医学専攻博士課程在学中 に渡米。カルフォルニア大学デービス校付属動物病院にて行動治療学を学び、現在はペットと飼い主がともに楽しく暮らすための提案を著書やテレビなどを通して行う高倉はるか先生に話を聞いた。

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猫の誘いにはできるだけのってあげる

「仔猫が遊びに誘ってきたら、できるだけ応えてあげてほしいです。好奇心旺盛なのは仔猫の特性で、成長するにつれて一般的には興味の選択肢が狭まっていくものですあまり構ってもらわずに大人になると、遊びに興味を示さなくなります
なんにでも興味を示す活発な時期は、1歳~1歳半くらいまでで、それから徐々に落ち着き、猫にもよるが5歳を過ぎると寝て過ごす時間の方が多くなるという。成長して落ち着くのなら、無理に遊びの要求に応えなくてもいいように思われるが。

Photo by iStock

遊びは猫が楽しみや喜びを得る大事な要素です。遊んでほしい気持ちに応えてもらえることで、飼い主への信頼も生まれますし、コミュニケーションもとれます。落ち着くということは、楽しいことや嬉しいことにあまり期待を持たなくなるとも言えます。遊びたい時にたくさん遊ばせて絆が深まり、喜びや楽しさを感じられるなら、お互いにハッピーですよね」