バービーとの交際はほとんど誰にも話していなかった

この頃は周囲に彼女と交際していることをほとんど話していなかった。職場の同僚はもちろん、親しい友人、家族にも。なので知人に見られたら……ということを気にしてそわそわしていたのだ。

つき合いたてのころのおうちごはん 写真提供/つーたん
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「すぐ近くのあの店に撮影でバービーが来ていたらしい」その日の夜、先輩と飲みに出かけた際に話題に出て、とてもぎこちない相槌を打ってしまった。撮影が終わった後に合流して記念写真を撮ったなどと言える訳がない。なんだかいけないことをしているような気分になり、少しニヤけた。

メディアを通じてではなく、初めて肉眼で彼女が仕事をする様子を見ることができて嬉しかった。カメラがまわっていない合間にも店員さんと和やかに談笑していたり、人だかりに手をふり返したりと、いつもどおりの彼女の笑顔が見られたことが嬉しかったのだ。そして誰にもバレることなく、ロケ見学ができたことに安堵した。

つき合いたてのころ、初めてお揃いの洋服も! 写真提供/つーたん

こうして、ちょっとした秘密をかかえた付き合いは始まっていた。仕事に臨む彼女の姿を見て、誇らしくも思った。しかし実は同時に、僕が彼女と過ごしてきた時間の中で、最もひとりで悩んだのはこの頃だったかもしれないと思うほど、ネガティブな感情も生まれていたのだ。

◇後編「バービーに毎月フラれそうだった僕が優等生発言より「本音」の重要性を知った瞬間」ではつーたんさんのその悩みと、その理由を詳しくお伝えする。