灘中高→米マサチューセッツ工科大学(以下・MIT)に進み、主に小学生を対象に、少人数でのオンライン・ライブ授業をおこなう新しい教育サービス『スコラボ』を開設した前田智大さん。

前田さんが通ったMITでの「問題児」エピソードについて綴っていただいた前編【灘→MIT卒の起業家が語る、「問題児」が許容されるMIT学生の壮大な”いたずら”】に続き、後編では前田さん自身が巻き込まれて問題児になったエピソードをお伝えします。

教授が把握していなかった予算の使い道

次は、わたしが巻き込まれ問題児になったエピソードです。

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私が学部生時代、研究室で研究をすることになったときのことです。大学院生のメンターが組んだ予算を「お前に任せる」という感じで渡されたので、最初の1週間で一気に60万円ほど使い、研究に必要なものを購入しました。

最終的にトータルで予算100万円くらい使ったでしょうか。MITの研究規模で言えば小さな予算ですが、学部生だった私にとっては大きな責任でした。

そして、その研究で論文を提出する直前に、実は組んだ予算を私がつかっていることを教授が知らないということが判明します。

完全にグレーな教授非公認の研究だったにも関わらず予算を使い、もう出すしかないというところで教授の監修がはいった論文でしたが、学会では最優秀論文賞を取ることができました。

私の研究室では「教授の考え方は先見性があって聞くことは大事だけれど、最後は教授の言うことを無視して何かをしないと自分のオリジナリティが出ない」と先輩から言われていました。

実は研究室にいる大学院生の先輩で、良い研究をして教授からも気に入られた人ほど「教授の言うことは無視しろ」と言っていて、教授もそこは公認的なところもあるので、いろいろなアドバイスを学生が無視したとしても結果が出ていれば何も言いません。