新型コロナのワクチンが、1年で完成した意外なワケ…子供に伝えたい「ワクチンの話」

新型コロナ3年目の夏が来る。3回目のワクチン接種が実施中で、さらに対象者をしぼった4回目が2022年5月末にもはじまる。そこで、東京大学医科学研究所の感染・免疫部門ワクチン科学分野の石井健教授に、コロナワクチンの現状と今後について、自身がワクチン監修を務めた『はたらく細胞 ワクチン&おくすり図鑑』を「参考書」にしつつ、話を伺った。

通常20年かかるワクチン開発が驚きのハイスピードに

2020年1月に国内ではじめて新型コロナの感染者が確認されてから、わずか1年後の2021年2月に、全国で医療従事者を対象にしたワクチン接種がスタートした。

わずか1年と感じるかもしれない。しかし、予防のすべも治療薬もなく、緊急事態宣言などで不安を抱えながら家の中に閉じこもるしかなかった日々にあって、ワクチン接種開始のニュースは、まさに暗闇の中に差し込んだ一筋の光明であった。

やがて一般の人にワクチン接種が始まったときには予約が殺到し、しばしば窓口がアクセス不能に陥ったことも記憶に新しい。高齢者から順次行われたワクチン接種は、2022年3月になると、ようやく5歳から11歳の子どもたちへの接種にこぎつけた。おりしも子どもたちの感染が増えている最中であった。

一方で、ワクチン接種に不安を感じ躊躇する人も少なからずいるという。メディアには毎日膨大な量の新型コロナに関する情報があふれ、そのことがかえって知りたい情報の取捨選択を困難にしてはいないだろうか。

 

そんななか注目されたコンテンツがある。マンガ『はたらく細胞』だ。マンガだからこそ、わかりやすい。今やそんな時代である。

そこで自ら「『はたらく細胞』の大ファン」と公言する東京大学医科学研究所 感染・免疫部門ワクチン科学分野の石井健教授に、マンガ『はたらく細胞』と、石井教授がワクチン監修を務めた『はたらく細胞 ワクチン&おくすり図鑑』を紐解いていただきつつ、コロナワクチンの現状と今後についてお話を伺った。

石井健教授がワクチン監修を務めた『はたらく細胞 ワクチン&おくすり図鑑』

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