2022.05.11
# 企業・経営

ネットフリックス株価暴落のウラで…ネトフリのコンテンツは「つまらなくなる」かもしれない

動画配信大手、米ネットフリックスの株価が暴落している。サブスクリプション(継続課金)というビジネスモデルが曲がり角を迎えたことに加え、全世界的にインフレ・リスクが高まり、成長株に対する猛烈な逆風を受けてしまった。今後は安定成長の道筋を模索することになるが、コンテンツの面白さという点では逆効果となるかもしれない。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

株価の下落はすでに昨年から始まっていた

ネットフリックスは2022年4月19日、2022年1~3月期の決算を発表し、全世界の会員数が過去10年で初めてマイナスに転じたことを明らかにした。市場は失望し、翌20日の株式市場では前日の終値348.61ドルから3割も下げて取引が始まった。同社の株価急落がメディアで大きく取り上げられたことから、ちょっとした騒動になったが、実は株価の下落は今に始まったことではない。

同社の株価は、コロナ危機によって外出が減ったことが追い風となり、2019年以降、急上昇を続けてきた。2021年10月には何と690ドルを突破している。ネット株は急上昇しやすいとはいえ、2016年には90ドル前後だったことを考えると、驚異的な上げ幅といってよいだろう。

株価が異様な高騰を見せる一方、同社の成長が踊り場に差し掛かっていることは多くの関係者が認識していた。同社のビジネスモデルは、継続して利用者に課金するという、サブスクリプションと呼ばれる形態である。継続課金型のビジネスにおいて、収益を持続的に拡大するためには、会員数の増加、利用時間の拡大、料金の引き上げという3つのファクターをうまく組み合わせる必要がある。

料金を引き上げると会員数が減るリスクがあるため、この選択肢はそう簡単には採用できない。新規の会員を獲得しても、コンテンツに飽きてしまうと利用時間が減ってしまい、最終的には退会につながる可能性がある。このため、成長を維持するためには、常に新規会員を獲得すると同時に、利用時間を引き延ばす工夫が求められる。

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