注目が高まる「メタバース銘柄」
株式市場が乱高下を繰り返している。3月に日経平均で2万8000円を超えたものの、5月10日には一時2万6000円を割った。ウクライナ情勢、オミクロン株、そしてアメリカの金利引き上げなど不安定要素に事欠かない。
なかなか動きにくい環境ではあるが、こういうときこそ投資の基本に立ち返りたい。すなわち(1)好業績銘柄、(2)将来性・テーマ性のある銘柄をターゲットにすることだ。
事実、主力株の動きはイマイチではあるが、中小型株を物色する勢いは衰えていない。テーマ買いの動きがこれからも続きそうな雰囲気ではある。
将来性・テーマ性ということであれば、時代の新潮流として「Web3.0」が挙げられるだろう。Web1.0が主流だったころはインターネットの普及で、時代(生活様式やビジネススタイル)が大きく変わった。そして今やWeb3.0が新潮流となりつつある。
ただWeb3.0といっても対象となる分野が限りなく広くなるため、ここではそのうちの「メタバース」に注目して有望銘柄を絞ってみたい。

まずメタバース(Metaverse)とは何か? メタ(meta=超越)とユニバース(universe=宇宙)を組み合わせた造語で、インターネット上の仮想空間サービスのこと。すでに各業界でメタバースは活用されており、今後ますますその場が広がることが確実視されている。
ところで株式投資に精通している方なら、すでにメタバースについてもよく熟知されており、メタバース関連銘柄も一度は物色されていることはご存知のことだろう。
しかし今まだ「理想買い」の段階といえる。その後多くの銘柄で株価も沈静化しており、これから「現実買い」のステージに移り、業績を意識した選別物色が始まるだろう。