「生活の道具」を手工業、国内でつくれるのは先進国でまず日本だけ。今回は、国内の信頼できる手工業者と協働して、生活のための道具を生み出している「東屋」の熊田剛祐さんと、日本の職人技術によるモダンな家具や器・道具を国内外で展開し、世界的な評価を受けている「タイム アンド スタイル」の吉田龍太郎さんにお話を伺いました。

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手工業は、世界で勝負できる日本の大ネタです

ベルリンで創業、アムステルダムとミラノにも店舗を構える吉田さん(左)、学生時代をボストンで過ごした熊田さん(右)。「吉田さんは水平目線で海外の人と付き合えるこの業界では数少ない日本人の一人です」(熊田さん)「僕たち最近喧嘩してないね(笑)」(吉田さん)

吉田さん(以下、敬称略) 「東屋」を創業した頃はヨーロッパの雑貨・道具系ブランドの輸入代理店業がメインで、イタリアやドイツのトップブランドを扱っていたでしょう。

熊田さん(以下、敬称略) 国産の、ヨーロッパ向けの輸出を一人で始めたんですが、数年経ち三人にしたらとたんに食えなくなり。イタリアの輸出先のブランドに日本での代理店権をもらって国内流通するように。

吉田 当時は小売店がメーカーから直接購入するのが主流になり始めていて、熊田さんの問屋業はその流れに逆行していたわけだよね。

熊田 輸入代理店業で流通と卸の能力を養いながら、ちょっとずつ国産のものを増やしていきました。

吉田 当時は手工業ってあまり注目されていなかったのに何故?