2022.05.14
# ライフ

ふたりの子がいる39歳娘に包丁まで出してつきまとう「過干渉な母」への失望

あなたは「私を産んだだけの人」
亀山 早苗 プロフィール

包丁を持ち出して「死んでやる!」

「何度かそういうことがあって、母には我が家を乱すのはやめてほしいと伝えました。手伝いに行っているのにと言うから、来ないでほしい、うちの家族を崩壊させたいのかと激怒すると泣き出して。ああ、この人は変わっていないんだと痛感しました。

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『あなたは私を産んだ人。それだけの関係だから』といつか言いたかったことを静かに告げると、母は包丁を持ちだして『死んでやる』と大騒ぎ。どうぞと言ったら、その包丁を私に向けたんですよ。さすがに静観していた夫が飛びかかって包丁を取り上げました。

実の娘に包丁を向ける母親なんだね、そこまでするとは思わなかったと、私は低い声でさらに冷静に言った。本音は呆れていました。母を失ったと思った」

彼女の中で、「いつかは母と仲良くしたい、母に褒められたい」と思っていた気持ちがぷつりと切れた。母は夫に追い出されて、わめきながら帰って行った。

「それからも何度か来ましたが、一度も家には入れていません。子どもたちにも、『ママのほうのおばあちゃんがいたら逃げるように』と言ってあります。コロナ禍になって、さすがに母も来なくなった。

定年になった父とは連絡をとりあっていますが、父も母を持て余しつつなんとか生活しているようです。父も母も私の中では“遠い人”ですね。代わりに義父母とはどんどんいい関係になっています」

実親からはあまり愛されなかった孤独感があるが、義両親とは実親以上の愛情を感じているルミコさん。夫と義両親がいなかったら、自分の人生はどれだけ荒れただろうと考え、ときどき怖くなるとつぶやいた。

 

*     *     *

前後編にわたって、「親」との関係に悩んできたふたりの女性の例を見てきた。義父母だから、実親だから、仲が悪い・良いという単純な話ではないようだ。

愛情と安心を感じられる家族との関係は、思った以上に貴重なものであることを心に留めておきたい。

亀山早苗さんの人気連載バックナンバー *リンクはすべて前後編の前編です
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