2022.05.14
# ライフ

「私は同居はしたくない」夫に押し切られ義父母と一緒に暮らす41歳妻の「深い孤独」

家族は増えたのに、孤独になった

「8割近くの人が義両親との同居はナシ」だと考えている……そんな調査結果を株式会社クランピーリアルエステートがまとめている。

20代~30代の男女200人を対象にした同調査では、男性はアリとナシが約半数ずつだったが、女性でナシと回答した人はアリの5倍近くにも上る。

「株式会社クランピーリアルエステート」調べ

同居したくない理由としては「お互いに気を遣うから」「義両親とはある程度の距離感が欲しい」などが挙がった。

血がつながっていても、親との関係は難しいもの。ましてや配偶者とはといえ「他人」の親である義父母だとしたら。ときにはこんな軋轢を生むこともあるようだ。

幸せな家庭生活を送っていたが……

3年前、夫の実家に一家で越して義父母と同居するようになってから、毎日が孤独になったと言うのは都内在住のサヤさん(41歳・仮名)だ。28歳のときに3歳年上の先輩と社内結婚、共働きの生活が始まった。

Photo by iStock

「当時は会社の借り上げマンションで暮らしていました。キャリアを考えて30歳、31歳と年子で出産、32歳のときに職場復帰したんです。年子を育てるのは大変だったけど、たまたま同じ区内に長姉一家が住んでいたので、かなり頼りました」

サヤさんは地方出身で3姉妹の三女。次女が実家近くで暮らしている。長姉とは8歳離れており、ぶつぶつ文句を言いながらも面倒見のいい長姉は世話を焼いてくれた。

「夫はそれまで実家にいたから、家事をやる気はあってもどうやったらいいかわからないという。ひたすら教えてがんばってもらいました。そうでなければうちは終わりだからねと脅して(笑)。夫は器用できれい好きなので、どんどん上達。私の大嫌いなアイロンがけが大好きで家族の衣類は全部夫がピシッとかけてくれます」

家庭はうまく回っていた。ふたりの子も元気で明るく育っていたので、サヤさんは何の不満もなく、多忙だが楽しく充実した日々を送っていた。

ところが2年半ほど前、夫が突然、「実家で同居することになりそう」と言い出した。

 

「同居することになりそうってどういう意味? とまず聞きました。それはもっと前に相談があってしかるべきでしょと。その数ヶ月前に義父にがんが見つかったんです。初期だったし完治すると言われたんだけど、義母の動揺が激しくて、ときどき夫が電話で愚痴を聞いたり会いに行ったりしていたんですよね。

それはわかっていたけど、いつしか親と夫の間で同居の話が持ち上がっていたみたい。夫は『オヤジもおふくろも気が弱くなっていて、見捨てられないんだよ』と言うんです。夫には独身の弟がいますが、仕事の関係で遠方にいる。だから両親は夫しか頼れないんだ、と」

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