プーチンの“ウクライナ蹂躙”を遅らせた「スターリンク」…ついに「テクノポーラー時代」が幕を開ける!

イーロン・マスクが手掛ける衛星通信システム

「ウクライナ政府に対し、航空宇宙産業のスぺースX社との官民協力で衛星通信サービス『スターリンク』端末5000の供与を完了した」――。

いたずらにロシアを刺激しないよう、公表を遅らせたのだろうか。供給開始から1ヵ月あまりが経った4月5日、米国の政府機関・国際開発庁(USAID)は“緊急発表”(原文は、Immediate Release)を行い、官民が合同でウクライナの通信インフラの維持に協力していた事実を明らかにした。

スぺースX社は、電気自動車メーカー・テスラの創業者で、最近はツイッター社の買収で注目を集めているイーロン・マスク氏が率いる航空宇宙メーカーだ。

そして、同社の「スターリンク」こそ、ウクライナに侵攻したロシア軍による通信の遮断の試みに抗い、ドローンを使ったロシア軍の監視やロシア軍に対する攻撃に大きく貢献してきたとされる衛星通信システムである。

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言い換えれば、かつての超大国・米国といえども、昨今のウクライナ向けの軍事支援ではスペースXのような民間の巨大テクノロジー企業の助けが不可欠な状況が生じている。

今年1月11日付の本コラムでも紹介したが、今年の「世界の10大リスク」の第2位としてコンサルティング会社「ユーラシア・グループ」が警鐘を鳴らしていた「Technopolar World=テクノポーラーな世界」の時代が、まさに始まったことを浮き彫りにしているのである。

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