2022.05.14

韓国人の私が「文在寅政権の失敗」と「学生運動の挫折」に感じた“意外な共通点”

そして「最後の幻想」も消えた

学生運動、デモ、文在寅政権の終わり…

ほんの短い期間ではあったが、筆者にも夢多き大学時代があった。節制生活を10年以上強いられ、やっと大学に受かった瞬間は、まさに、自由と若さを満喫できる権限が与えられたかのように感じたものだ。

韓国で最近、あるデモが起きた。それは会社員の通勤ラッシュ時を狙ったもので、結果として最大1時間半の遅延を起こしたという。このニュースを見て、私も学生時代に市民運動、学生運動に参加をして辞めた理由がはっきりと蘇った。そして、韓国で文在寅政権がなんら成功することなく終焉を迎えたことについての“関係性”に想いが至った。

韓国人の私はなぜ学生運動を辞めたのか photo/iStock
 

現在はそれほどでもないが、1990年代までは、韓国の受験戦争は、それこそものすごく激しかった。良い大学に入ってこそ、安定した生活を過ごすことができ、良い勤め先に就職して一生を送ることができると信じていたし、それが韓国人にとってもっとも普遍的な幸せな人生の姿だった。

運良く筆者も、大学に進学することができた。それほど勉強ができるほうではなかったが、ソウル近郊の大学に通うことになった。実はそのときは、喜びより、恐れのほうが大きかった。

幼少期をともにした友人たちとはバラバラになり、新しい人々と一緒に時を過ごさねばならなくて、期待が大きかっただけに、失望も少なくなかった。

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