国の法律が異なると、離婚した場合に親権の問題でのトラブルも起きることがある。そんな理由も関係するのだろうか。現代は国際化が加速しているが、日本では国際結婚は減り続けている。人口動態調査を調べると、夫婦の一方が外国人の婚姻件数は、2006年の4万4701件をピークに減り続けており、2019年は2万1919件になっている。

キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんのもとには、国際結婚をした男女の浮気調査も寄せられるという。彼女は離婚調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の代表だ。「国際婚のカップルの場合、恋愛観や貞操観の違いで、夫婦関係にトラブルを抱えるケースもあります」と続ける。この連載は、調査だけでなく、調査後の依頼者のケアまで行う山村氏が見た、現代家族の肖像でもある。
今回は結婚3年になる35歳の日本人女性から寄せられた例をお伝えする。

山村佳子
私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリングを持つ女性探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。
リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/
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10歳上の明るくハンサムなイタリア人男性

今回の依頼者は更紗さん(35歳・仮名)です。大手食品関連メーカーで一般職として働いています。今回、調査するのは、結婚3年になるイタリア人の夫の素行です。夫は飲食店向けの厨房機器のエンジニア兼営業で、10歳年上の45歳。日本語が堪能で明るくてモテるそうです。

「夫とは、コロナ前に都内のワインバーで知り合いました。夫は仕事熱心なところがあり、自分の会社の製品が納入されている飲食店に、ルート営業をするように、よく顔を出していたのです」

厨房用の調理機器は、ハードに使うために故障をすることが多い。例えばエスプレッソマシーンはコーヒーかすが細部に入り込み不具合を起こしたり、生ハムのスライサーは肉の繊維が刃の回転軸に巻き付き止まってしまうことも多々あるという。
「そうなんです。ウチの夫はもっと専門的な機械なので、よく見回っていましたね。とても勤勉で、自社製品を愛している。そして、不具合があると“あらよっ”という感じで飛んでいく。そういうところも大好きでした」