日本最大級「Q&Aサイト」運営会社が「約50億」の大金を失う“危険”にさらされているワケ

証券界に衝撃が走った…

証券界に衝撃を与えた発表

名証セントレックスに上場するオウケイウェイヴは、日本最大級のQ&Aサイトを運営する企業で、業態を巧みに変えながら、「互い助け合いの場の創造」を通じた社会貢献を目指してきた。

その“軽やかさ”が持ち味の企業が、昨年6月、中核事業を約71億円で売却、次の分野に挑む過程の措置として投資運用を任せていた金融業者の事実上の破産により、「49億3300万円が取立不能または取立遅延のおそれ」と発表し(4月19日のIR=投資家向け広報)、証券界に衝撃を与えた。

驚かされたのは次の文面である。

<当社が当該取引先との間の契約で定めた投資運用は行われておらず、当該取引先が、入金された資金を他の投資家への支払いに充てていたことが判明し、当該取引先に対する債権の取立不能、または取立遅延のおそれが生じております>

入金された資金を他の投資家の支払いに充てる――。

破たんが必至の詐欺商法であり、米の天才的詐欺師といわれたチャールズ・ポンジの名を取って「ポンジスキーム」と呼ばれる。

勧誘の材料は、FXなどの投資手法、暗号資産などの目新しい投資対象、石油・金などの物品等、なんでもいい。高利を約束、最初は順調に配当を回すのが“コツ”で、人の欲を巧みに刺激。そのためポンジスキームは廃れることなく、被害者を出し続けている。

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ただ、オウケイウェイヴは単に上場企業というだけでなく、かつてはOKプレミア証券、暗号資産のc0ban(コバン)取引所を所有していた金融のプロである。一般投資家が、「高利につられて引っ掛かった」というのとはワケが違う。

しかも、2021年6月期第4四半期からの運用ということなので、昨年5月頃から今年4月までの約1年間に、34億2900万円を運用委託、受領した利益分の15億300万円と合わせて49億3300万円が取立不能または取立遅延のおそれということなので、約43.8%と、通常では考えられない高利回り案件だった。

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