2022.05.08

2400万円の自宅を「共有で相続」した三人兄弟を襲う、驚くべき「重大なリスク」

問題を先送りしているだけだ

1年前に父親を癌で亡くした山内進さん(55歳)と弟の浩二さん(52歳)、妹の幸子さん(49歳)の三人兄弟。母親もすでに亡くなっていたため、3人で2520万円の遺産(自宅不動産が2400万円、現預金が120万円)を分割することになりました。

父の遺言状には「全財産を長男に相続させる」と書かれていたため、てっきりその通りになると思い込んでいた進さん。しかしほかの兄弟にも遺留分が認められているため権利を主張できることは、【前編】『「2500万円の遺産、すべて俺がもらえる」余裕の長男に訪れた「予期せぬ事態」』で説明した通りです。

仕方がなく、自宅の一部の共有持分を兄弟2人に渡した進さんでしたが、そのような遺産分配には、思わぬリスクが潜んでいるのです。

Photo by iStock
 

山内家を襲うかもしれない「2つのリスク」

それでは一体どのようなリスクがあるのでしょうか。まず1つめは、将来もしこの家を売却しようとしたときなどに、権利を保有している3人が合意しないと処分できないというリスクです。

たとえば自宅を取り壊して賃貸物件に建て替えたい、あるいは更地にして売却したいと進さんが思ったとしても、妹の幸子さんが「思い出がある家だから取り壊したり売却したりするのは嫌だ」と納得しなければ、建て替えも売却もできません。共有者全員の合意が得られなければ、いつまで経ってもこの不動産を処分することはできないのです。

SPONSORED