2022.04.29

「自衛隊」と「プーチンのロシア軍」が激突…そのとき北海道に起きる「おぞましい」事態

北海道旭川市は明治時代中期から「軍都」として栄えた。「最強師団」と謳われた、大日本帝国陸軍第7師団が駐屯し、旧ソ連に対する北方の守りを担う最重要拠点だったからだ。その旭川が戦火にさらされる日がやがてやってくるかもしれない。前編記事『プーチンのロシア軍が日本へ侵攻したら…防衛省が覚悟する「北海道決戦」シナリオ』ではその可能性について指摘した。

ロシア軍の揚陸艦が着岸できる海岸線は限られているため、3ヵ所から上陸する確率が高い。道北は海岸線から4kmほど平野部が広がり、そこから先は長く狭い道路を形成し盆地を経て旭川に続く。その時自衛隊はどう迎え撃つのか…。引き続き、専門家が解説する。

小樽や札幌に上陸も

自衛隊の狙いは、地の利がある音威子府で時間を稼ぐこと。その間に旭川市の北側に戦車部隊を展開させておくのだ。

現在、北海道に配備されている戦車は、90式戦車を主力とする東千歳駐屯地の第7師団200両のほか、上富良野駐屯地の戦車連隊をはじめとする第2師団の約60両、鹿追駐屯地の戦車大隊などを加えて、計300両ほどだと思われる。

「音威子府でロシア軍を足止めして戦力を削り、自衛隊唯一の機甲師団である第7師団を中心に戦車によって撃退するというのが、陸上自衛隊の戦略です」(防衛省で情報分析官を務め、現在は軍事・情報戦略研究所所長の西村金一氏)

ロシアvs自衛隊「北海道決戦」
 

だが、ロシア軍が道北だけから上陸するとは限らない。

「択捉島、国後島から道東の根室方面にロシア軍が同時侵攻してくることも十分ありえます。根室市の北、標津町付近が上陸ポイントになる。そこから道東の防衛を担当する第5旅団司令部がある帯広駐屯地に向けて西進します」(元陸上自衛隊陸将で、千葉科学大学客員教授の山下裕貴氏)

道東から進軍するロシア軍は、鹿追駐屯地の戦車大隊が内陸部で迎え撃つ形になるだろう。

西村氏が言う。

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