中古住宅を買ってリノベーションをしたり、インテリアを考えて心地よい空間を作る。それはとても楽しく素敵なことだけれど、その「リノベーション」の程度は、築年数や広さなどによって変わってくる。

漫画家で小説家の折原みとさんが加わった「リノベーション」は、横須賀の約2200坪の土地を「アーティスト村」に変えるという超大規模計画だ。
逗子に暮らす折原さんが、横須賀を舞台に小説を書くべく横須賀の町を探求する中で、「アーティスト村創出事業」を知ったのは2019年2月のこと。折原さんはその行動力と情熱、そして今までの成果を踏まえてそこに参加するアーティストの一人に選ばれたのだ。

しかし広大な土地に建つ建物はなかなかの年季もの。折原さんは横須賀市のみなさんと、『鉄腕DASH!』のDASH村よろしくどのようにアーティスト村を作っていったのか。

2019年2月に出会った、昭和レトロな村 写真提供/折原みと

3回にわけてお届けする第2回では、折原さんが使用することになった戸建てのリノベーションについてお届けする。

-AD-

床が抜けている築60年の家

2019年2月、何かに導かれるように、横須賀の谷戸地区にある「アーティスト村」と出会った私。
怒涛の行動力のおかげで「アーティスト村プロジェクト」への参加が決まり、翌、令和2年の年明けには、改修工事の打ち合わせも始まった。

アーティスト村に再利用されている元の市営住宅は、昭和34年、35年に竣工されたものだそうだ。
ざっと、築60年

私が使わせていただくことになったコンクリート造の棟も、しばらく人が住んでいなかったため、かなり荒れた状態だった。
室内の畳はカビだらけで床が抜け、建具は外れて壁もボロボロ。

リノベーション前の建物の室内 写真提供/折原みと
写真提供/折原みと

この建物をリノベーションし、アトリエ兼コミュニティスペースとして再生するなんて、ワクワクする!