2022.04.30
# 年金

年金は「60歳、65歳、70歳、75歳」どこでもらうのが一番おトク…?と考えている人の「根本的間違い」

2022年4月に行われた年金改正。年金を繰上げした際の減額率が減り、受け取れる年金の損益分岐点が大幅に後ろ倒しにったことで、これからは繰上げが圧倒的に有利だという週刊誌の記事を読まれた松田さん(仮名 59歳 会社員男性)。

ファイナンシャルプランナーである筆者は、そんな松田さんに繰上げは取り消しできないが、繰下げはあくまで「待機」であるためいつでも始められる点で大きな違いあること、そして何より「損得分岐点」に囚われると本質を見失うことを前回記事でお伝えしました。

後編では具体的な支給額を交えながら、ライフプランニングを考えていきたいと思います。

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5年の繰上げ受給でもらえる金額

筆者は松田さんが持参したねんきん定期便で、もう少し具体的なお話をしてみました。

松田さんは、23歳から現在の会社にお勤めです。学生の頃の年金は未納となっていますから満額にするには、定年後、国民年金への任意加入が必要です。とはいえ、繰上げをすると任意加入もできなくなるので、満額より約6万円足りない金額をベースに試算します。

すると、ねんきん定期便に記載されている65歳からの老齢基礎年金は、718,000円ですから、これを60歳から受け取ると172,320円減額された545,680円となります。ねんきん定期便に記載された老齢厚生年金は1,168,000円ですから、おなじく60歳から繰り上げ受給をすると280,320円減額された887,680円が受け取れる年金額です。

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