2022.04.27
# 人工知能

「イーロン・マスク伝説」の大量投稿の裏で、テスラに持ち上がった「スパムボットで株価操作」疑惑

米テスラCEOのイーロン・マスクが、ツイッター社の買収計画を発表して世間を騒がせている。マスクはその資金として実に465億ドルを調達するなどして、本気で買収に臨む姿勢を見せ、25日にはツイッター社はイーロン・マスクによる買収に合意したと発表した。

そんな中、マスクは4月22日にこんなツイートを投稿している。

「ツイッター買収が成功したら、スパムボットを倒すか死ぬかの挑戦をする!」と、ツイッター上にスパムを投稿するボット(自動的に機能するソフトウェア)を一掃すると宣言したのである。

確かにボットによるスパムの大量投稿は、ツイッターの価値を損なう迷惑な行為だ。しかしこのツイートは、壮大なブーメランになってしまうかもしれない。

というのも、今から9年前の2013年に、当のイーロン・マスク自身がボットを利用していた疑惑が持ち上がっているのだ。

 

3万件にものぼるテスラへの好意的な投稿

photo by gettyimages

この疑問を提示したのは、メリーランド大学ビジネススクールのデビッド・キルシュ教授である。彼は2013年から投稿が始まった一連のツイートを調査し、これがボットによるもので、テスラの株価を押し上げることに貢献したのではないかと結論付けている。

米ロサンゼルス・タイムズ紙の報道によれば、このツイートは2013年11月7日から8つのアカウント(すべてボットだと考えられている)によって開始され、その後7年間で合計3万件以上に達した。そのいずれも、テスラに対して好意的な意見を述べたものとなっている。

実はボットによる投稿が始まった2013年11月、テスラは同社のEVであるモデルSの発火事件が起きたことで、株価が大きく下落していた。そんなタイミングで開始されたボットのツイートは、その製作者が誰であれ、テスラの印象を改善しようという意図があったと考えられる。

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