2022.05.15

「すぐに論破したがる人」と「とにかく選挙に行けと言う人」、その“意外な共通点”

「コスト」という概念で考えてみる

まったく存在感はないのに、支持率は50%前後を維持し続ける岸田内閣。菅内閣が20%台と低迷し続けたことを考えると驚きの高さである一方、円安、新型コロナの蔓延など問題は山積しています。「リーダー不在」ともいえる日本の政治にいま私たちは何を求め、どうコミットしていくべきか――。

メディアと政治が専門の社会学者・西田亮介先生による新刊『17歳からの民主主義とメディアの授業:ぶっちゃけ、誰が国を動かしているのか教えてください』から、そのエッセンスをピックアップしてお伝えします。

「政治参加」とは有権者のコストと価値をめぐる葛藤

政治参加は権利であると同時に生活者にとってはコストです。

「とにかく投票に行け」とか言う人いますよね。そんな運動もありました。でも顕著に投票率が上がった例はあるんでしょうか。あと、何%になればよいのでしょう。

「政治参加」とはなにか photo/iStock
 

政治について考えないと恥ずかしい云々とか、その手の物言いをいまでも見かけます。ただ、そういった発言は政治に強い関心を持っていない、現代の多数派である無党派層の人たちからすると、ますます政治参加の敷居を高くし、かえって投票意欲を遠ざけかねません。

現状に強い不満を持っていないか、仕方ないと諦めている人に、「恥ずかしい!」とか非難してみたところで投票に行く気になるはずないですよね。人はそんなに正しい理屈ありきで生きているとは思えません。

それはそれで認めつつ、仕方ないけど必要なコストだと考えてみるのはどうでしょう。

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