2022年入試の首都圏の受験者数は、私立中学と国立中学を合わせて5万1100人だった(首都圏模試センター調べ)。2014年には4万2800人だったが年々増え続けている。受験率も、2014年の14.1%から、17.3%になった。

キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは「子供の教育問題が、夫婦不和の原因になり、そこから離婚になることも多いです」と語る。彼女は離婚調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の代表だ。「子供の進学にはストレスがかかり、家庭内の居心地が悪くなることもあります。妻は子供につきっきり、夫は受験の緊張感に耐え切れず浮気に走ることもあります」と続ける。この連載は、調査だけでなく、調査後の依頼者のケアまで行う山村氏が見た、現代家族の肖像でもある。

山村佳子
私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリングを持つ女性探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。
リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/
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夫が教育熱心になって困っている

今回の依頼者・久美子さん(44歳)と私は、共通の友人を介して1年半ほど前に出会いました。当時の相談内容は、「夫(43歳)が突然、教育熱心になって困っている」ということ。具体的なアドバイスをしようとしたのですが、「話を聞いてもらってスッキリしました。もう少し見守ってみます」とおっしゃって、それっきりになっていたのです。

しかし、先日、「前に相談した久美子です。あのとき、教育熱心になって困っているといっていた夫が、浮気をしている可能性もあります」と連絡が入ったのです。
久しぶりにお会いする久美子さんは、夫のことで悩み続けているせいか痩せていて元気がありません。もともと小柄でほっそりしていたのですが、さらにガリガリになっており、病院に行った方がいいんじゃないかと思ったほどでした。

Photo by iStock

「痩せましたでしょ。数ヵ月前に夫が浮気をしているんじゃないかと思ってから、食事がのどを通らなくて」とおっしゃいます。

まず、夫について伺いました。
「夫と私は同じ年です。若い頃からイケイケでカリスマ性があります。大学卒業後、一般企業に数年間勤務してから、起業しました。事業は急拡大し、外では強い自分を演出していましたが、家に帰ると弱い部分を私に見せてくれました。私にだけ本心を打ち明けてくれたようなところがあり、おそらく私のことを愛してくれていたと思っています」