2022.04.23
# 経済・財政

1ドル=129円の衝撃…「円=安全通貨」神話の崩壊が招く重大事態

これから日本が直面すること

今や円は「安全通貨」と見なされない

4月20日、東京外国為替市場で終に対ドル円レートは1ドル=129円台となった。2002年5月以来、約20年ぶりの円安・ドル高の水準である。メディア各社はこぞって「円の実力低下」を報じた。

この間、外国為替市場関係者の間では「リスクオフは円買い」が常識であった。ところが、2月24日のロシアによるウクライナ軍事侵攻以降、取り分け3月に入ってから対ドルで円買いが鳴りを潜め、中国人民元や資源国通貨に資金を移す動きが顕著となった。もちろん、その背景にはエネルギー価格の高騰があった。

平たく言えば、かつては紛争など地政学リスクが高まると円は対ドルで上昇し、運用リスクを回避する世界の投資マネーが円に集中したということだ。それが「リスクオフの円買い」ということである。

 

だが、その通説はあっけなく終焉を迎え、今や円は「安全通貨」と見なされない。4月に入ると、主要通貨の中で円の下落率は5.7%まで落ち込み、ロシア中央銀行が米欧主導の金融・経済対象となったことで急落したルーブルの11.7%に次ぐ下落となった。そのルーブルは現在、ウクライナ危機前の水準に戻している。

こうした中で今、日本が直面する厳しい経済状況をチェックする。

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