2022.04.23

「まるでホテル」な高級老人ホームは幸せと言い切れる? ある現場で働く介護士たちの「生の声」

「老いと幸せ」を考える

企業や各種法人が運営している有料老人ホームの中でも、サービス、立地、食事など全ての面でこだわりを追求した高級老人ホーム。入居費用は数千万円という施設もありますが、オーシャンビューの居室や一流ホテルのような内外装など、従来の老人ホームのイメージを覆すような施設もあります。ただ、そうした施設の「現場」については知らない方も多いことでしょう。

前編では、ある事業で成功されたマキノさん(仮名)という方が高級老人ホームに入られたものの、認知症の兆候が見受けられ始め、職員に強く当たったりするようになった事例を紹介しました。このような場合、施設ではどのように対応していくのでしょうか。(前編に引き続き筆者の取材を元にした記録であり、高級老人ホーム全般を代表するものではないことをご注意下さい)

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高級老人ホーム=幸せ?

「お前達は私に何の薬を飲ませているんだ。私は睡眠剤を出せと言ったのにこれはなんだ! 何でこんなものを私が飲む必要があるのだ。お前達は私をどうするつもりだ!」

次第に自分が希望して飲んでいる薬に対して何故こんなものを飲まなければいけないのだと拒否し始めるようになったマキノさん。認知症によって自分の言葉だけでなく、感情のコントロールや今起きている事を理解するのが困難になっている様子でした。

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