2022.04.25

「女子大生の婚活」を通して見えた、マッチング・アプリの「致命的な問題点」

婚活戦略が生み出す「反作用」とは?

拙著『婚活戦略:商品化される男女と市場の力学』が世に出て、半年ほどの時が経ちました。発売以降、様々なメディアで取り上げられ、女子高校生から未婚の子供を抱える親御さんまで、多くの読者の方が読んでくださる中で、これまで触れたことが無いご意見をいただきました。

良かれ悪かれ、『婚活戦略』という本が、共感や好意、時には怒りといった様々な感情に背中を押されて、世に広まっていくという得難い体験を得たことが、最大の収穫であったと、発売半年を経て素直に感謝しています。

 

ところで、年明け頃から、『婚活戦略』への読者からの疑問に対して、筆者として何らかの回答をしていく必要性があるのではないか、と考えるようになりました。

例えば、「婚活市場の力学、特に商品化については女性にも同じように働いているのではないか?」という疑問です。『婚活戦略』は男性側の視点から婚活市場の力学を描いた本であり、私自身の経験に基づいているため、そこで書いた女性の婚活戦略について過度に単純化してしまっていることは否定できません。

婚活男性と同じように、婚活女性も婚活市場の力学に晒されているからこそ、男性側の婚活戦略に振り回されている女性たちも存在するはずです。ましてや、女性は男性より「容姿や年齢で商品化され価値を評価されている」と思われる場面が多く、良い経験も悪い経験しているからこそ、その点により敏感なはずです。

それでは、女性にとって婚活市場に参加するということは、どのような経験をもたらすのでしょうか? 私にとっては永遠の謎となりそうな問題でしたが、幸運なことに今年卒業した私のゼミ生であるSさんが、『婚活戦略』へのアンサーとして自身の婚活体験を卒論にまとめてくれました。

学部生の卒論であるため、未熟な部分があることは否定できませんが、それでも、私にとって衝撃的な内容でした。そこで、この場を借りて、彼女の卒論を読み解きつつ、婚活市場に参加した女性が直面する婚活のリアルを共有し、婚活の困難がいかに生み出されていくのかを考えていければと思います。

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