やっとデジタル庁もエンジニアを抱えることに

守屋 最近になって、デジタル庁がエンジニアを抱えると発信しましたよね。「やっと」、という感覚です。国でも、企業でも、自分の組織で目的を描けていなければ適切なDXは図れません。

西成 DXを推進するために適切な人材配置を考えていける組織が増えていってほしいですね。

守屋 リクルーティングの話になると、日本における労働人口減少の問題が指摘されます。でも、僕はその仕事は日本人に限定する必要があるの?と思うんです。じつは、来日して日本で働こうとしてくれている外国人のうち、毎年35万人が日本で働けず、帰国せざるを得ない状況にあります。こうした状況は、この10年ほど続いています。ここが改善されるだけでも、かなりの雇用確保が図られると思うんです。日本語習得の支援や、外国人には難しい日本の「就活」の支援、また信用情報が作れずに困っている外国人に向けた金融インフラの提供などで、仮に、35万人のうち20万人を雇用していくことができたら、日本の出生率を20%向上させるのと同じ効果があるわけです。

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西成 私は以前ドイツに住んでいましたが、トルコの方が多く移民としてきており、労働力となっていました。その一方で、在住者の20%がドイツ語を話せないという課題も起きていました。国がこれからどうなっていきたいかビジョンを描いて、プラスとマイナスの側面をそれぞれ提示し合い議論を進めていかなければいけませんよね。

守屋 日本で働くためにわざわざ母国を離れて日本に来てくれた方々を、不幸にも帰国させているということは、アンチジャパンの意識を持った外国人を相当数生み出している可能性もあるということですよね。そうしたミスマッチを生まないためにも、日本語習得のためのエドテックや、日本での就活をスムーズなものにするHRテック、金融インフラを提供するフィンテックなどのDXを加速させることで、働ける環境を整備すればよいだけではないでしょうか。今後の「グローバル化×DX」に期待をしたいです。

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