コロナ禍によるテレワークの普及とともに急浮上した言葉「ワーケーション」。旅先や帰省先で働きながら(work)、休暇を取る(vacation)という、これまで日本ではほとんどなじみのなかった新しい働き方は、業務ツールのオンライン化により一気に身近なものとなった。そこで、せっかく足を運ぶなら、環境に配慮したホテルで過ごしたいというFRaU読者のために、ワーケーションにおすすめのエコフレンドリーなホテル6つを前後編に分けてご紹介。もちろん仕事を忘れてバカンスを楽しみたい人にとっても、最高の旅になるはず。

「sankara hotel&spa 屋久島」(鹿児島・屋久島)

亜熱帯多雨林の高台から屋久島の大自然を見渡せる圧巻のロケーション Photo by sankara hotel & spa 屋久島

樹齢7200年といわれる縄文杉をはじめ屋久杉などの森林植生を保有する屋久島。日本の植物種の7割以上が集まっているという、世界遺産にも登録される雄大な大自然に囲まれた「sankara hotel&spa 屋久島」は、2010年の開業とともに、屋久杉ようにサスティナブルなホテルを目指すべく「For the YAKUSHIMA」を宣言。

「sankara基金」を設立し、屋久島の森の再生、活性化を目指す「地杉プロジェクト」、ウミガメの生息環境の保全を目的とする「うみがめ基金」、ツマベニチョウの食草である魚木増殖や蜜元の花々の植栽活動を行う「魚木増殖プロジェクト」をはじめとする屋久島の自然保護団体へ寄付。屋久島の美しき大自然を守りながら共生を目指す活動を積極的に行っている。今後は新たに屋久島の学校でSDGsの学習に活用するゲーム「Get The Point 屋久島版」の制作にも寄付する予定だ。

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全29の客室のうち12棟24室がヴィラタイプとなっており、見渡す限り緑に囲まれた空間は、自然とともに暮らしているような特別感が味わえる。写真はスタンダードタイプ「サンドラ ヴィラ」(2名1室利用)1泊¥41,000〜 Photo by sankara hotel&spa 屋久島
歯ブラシは、トウモロコシのでんぷんなどを原料とする生分解性樹脂とヒマシ油100%のナイロン毛を使用。そのほかにも、アメニティは、着色料、鉱物油、合成香料、防腐剤、パラペン、エタノールを使わずに、ホテル敷地内の水、屋久島の花、果実、植物エキスなどの天然由来成分をふんだんに配合したオリジナル製品。ソープは熟練した釜だき職人の手による粋練製法でつくった天然由来100%のもの Photo by sankara hotel & spa 屋久島

寄付活動のほかにも、自然との調和を目指すプロジェクト「Team Zero Waste Sankara」では、ホテル内のプラスチック製品の使用を50%削減。歯ブラシ、ヘアブラシなどのアメニティは天然素材のものへシフト。客室のペットボトルもすべて廃止し、お水はピッチャーに、その他の飲料水は缶入りを提供。また外出時に持ち運べるよう、リユース可能なプラスチック製ボトルと水出しティーバックを客室に用意している。

屋久島の食材を使ったレストランは、鹿児島県をはじめ九州の地方料理を取り入れたカジュアルフレンチ「ayana」と、自然派フレンチのフルコースが楽しめる「okas」のふたつ。屋久島の大地の恵みをダイレクトに感じられる料理の食材は、「地元らしさを感じられるかどうか」という視点でシェフ自らが選ぶ

食事を提供するうえで、もっとも大切にしているコンセプトは「地産地消」。シェフ自らが地元の農家や漁師のもとを訪れ、食材の特徴を見聞きするだけでなく、そこに込められた生産者の思いに触れることで、料理のヒントにつなげているという。またホテルから出た生ゴミの一部を地元の養鶏農家へ提供し、肥料として有効活用する循環を生み出している。

さらに「屋久島の自然に対する責任を担っていきたい」という思いのもと、レンタカーはすべてハイブリットカーに切り替え。その他にもビーチクリーンをはじめ、地域のボランティア活動などには積極的に参加。現地スタッフの住民票を屋久島町に移して住民税を納めるなど、屋久島の地域活性にも力を入れている。

HOTEL DATA
sankara hotel&spa 屋久島
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生553
電話:0800-800-6007
https://www.sankarahotel-spa.com/