2022.04.22
# マンガ

「あの日から私の地獄は始まった」幼少期から10年間…母の再婚相手から性的虐待を受けた女性の告白

漫画家の魚田コットンさんが幼少期から10年間にわたり、母の再婚相手(継父)から繰り返し受けた性的虐待の日々を告白する『母の再婚相手を殺したかった 性的虐待を受けた10年間の記録』が、SNSを中心に大きな反響を起こしている。

シングルマザーの母と姉と三人で暮らしていた魚田さんは、小学校4年生のときに、母が連れてきた友人グループの中にいた“ツカサ”と名乗る男と出会う。彼はのちに魚田さんの新しい父親になる男だった。一緒に遊んでくれたり、母親の代わりに寝てくれたり、可愛がってくれているのだと疑わなかった魚田さん。だが、その愛情は次第に歪みを増していき、果ては幼少期から10年間に及ぶ、性的虐待につながっていった――。

『母の再婚相手を殺したかった 性的虐待を受けた10年間の記録』(魚田コットン/竹書房)
 

完全な被害者なのに、なぜか後ろめたさを感じてしまう

魚田さんは次のように語る。

「この話はもともと運営していたブログで描きはじめたもので、継父による性的虐待は、ブログで公表するまで誰にも言ったことがありませんでした。それになぜか後ろめたさを感じていて、友人や夫を騙しているような気分でいつも過ごしていました。ずっと私の中でどす黒いヘドロの様にへばりついていて、何度も誰かに言おうと思ったり、ネットでどこかに書き込もうとしたりしたことがありましたが、最後まで勇気が出ませんでした。

不思議ですよね、こっちは完全な被害者なのに。なぜか自分が悪いことをしたような後ろめたさや罪悪感を感じてしまうんです」

『母の再婚相手を殺したかった 性的虐待を受けた10年間の記録』より

ブログやインスタグラムで魚田さんのもとには、同じように性被害や性的虐待に遭った方からコメントが寄せられたという。

「私なんかが幸せになれるわけがない」

「子供を持ったり、結婚したり、普通の幸せを手に入れられるなんて思えない」

魚田さんは続ける。

「オカシイですよね、こっちは完全な被害者なのに。でもみんな、そう思っちゃうんです。過去の私も思っていました。一方で、『同じような被害者が幸せに暮らしていることに希望を持てた』『自分と同じような人がいたコトが知れただけで救われた』と、同じように過去被害に遭った人が言ってくれました。

ブログを書いている時、途中何度も『なんでこんなこと描き始めたんだろう』『もうやめようかな』と思ったのですが、こうやって言ってくれる人たちがたくさんいたから、私はこの漫画を描き切ることができました」

関連記事