今さえ何とかなればいい「PL脳」のせいで、日本は本当にヤバくなる

希望を持てることに、もっとお金を使え
「円安、株安、物価高の時代、10年後はどうなっているのだろうと不安が高まります。今必要な決断は何でしょう?」朝日放送のラジオ番組「おはようパーソナリティ小縣裕介です」(毎週月曜~木曜午前6時30分から午前9時00分)の疑問に、新刊『ゼロからわかるファイナンス思考』の著者であり、ミクシィ元CEOでスタートアップ投資家である朝倉祐介氏が番組内で答えました。朝倉さんが提唱する「ファイナンス思考」が、なぜ不安な時代を幸せに生きる処方箋になるのでしょうか。

業績が悪化しているときにミクシィCEOに

最近の急激な物価高が生活を厳しいものにしつつあります。現状の物価高は景気がいいから起きているのではなく、原料コストの高騰や円安によるもの。一方で賃金はほとんど上がらないわけですから、多くの人が閉そく感を抱くのも無理はありません。

こういう時代をどう乗り切るか。先が見えにくい今だからこそ、10年後20年後を見据えた対応が、個人も企業も、それに国家も必要ではないかと私は考えます。そのためのベースになる考え方の一つに、私がいう「ファイナンス思考」があります。

「ファイナンス」というと、企業のファイナンス部門の人がおこなう資金調達などのことをイメージされるかもしれません。しかし「ファイナンス思考」の「ファイナンス」とはもっと広い概念であり、企業の価値を最大化するためにおこなうすべての活動を指します。社員が働いてお金を稼ぎ、不要なコストを削減し、未来に果実を生む先行投資などにお金をかける、そして、そうした企業の活動を株主をはじめとする関係者にきちんと伝えていく。そうした一連の活動を通して価値を高めていく思考法です。

 

私は大学卒業後に外資系コンサルティング会社で働いた後、大学時代に立ち上げたベンチャー企業を株式会社ミクシィに売却した関係で、一時期ミクシィのCEOを務めました。「mixi(ミクシィ)」は日本国内で成功したサービスではあったのですが、私が入社した2013年ごろはFacebookやTwitter、国内ではLINEなどの新しいサービスが台頭してユーザー数がどんどん減っていた時期でした。また、mixiは「ガラケー」からの収益がメインでしたが、携帯電話がスマートフォンに急激にシフトし始めたタイミングでもあって、一気に業績が悪化していました。

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