「テレビを見るのであれば聴覚系や視覚系、思考系など脳の様々な位置を使う番組を見たほうがいい」(加藤氏)
(13)タレントが街の居酒屋を訪れて飲み食いし、店主とだらだら会話をして終わる番組や、(14)昔の名前で出ているタレントたちがバスに乗って、適当な話をしながらウロウロするだけの旅番組、(15)スタッフがカメラ片手に田舎の民家を訪ね歩く番組も、単調な画面が続くので脳が活性化されない。また、(16)最新の流行歌ばかりを取り上げる歌番組も要注意だ。

「いまの若い人向けの歌は字幕がないとわからないほどテンポが速いものが多く、年配者が漫然と見ていても右から左に抜けていってしまう。一方、昭和の名曲はテンポがゆっくりで、情景や記憶を想起しやすいため、そうした曲を特集した番組ならいい」(塩田氏)
(17)大相撲中継や(18)ゴルフ中継等のスポーツ中継も見方に注意が必要だ。
「相撲もゴルフも、お目当ての選手を見る時間より、それ以外の間延びした時間が長い。注目の立ち合いを集中して見るならいいですが、ボーッと見ていると良くない」(鹿児島純心女子大学客員研究員・口岩聡氏)