世界でもトップクラスの睡眠不足の国と言われている日本。新しい人との出会いや環境の変化で何かと刺激が多い新生活がはじまり、「ぐっすり眠れない」「朝すっきり起きられない」など睡眠に関する悩みを抱えている人も特に多いのではないでしょうか。

そこで、これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきた快眠セラピストの三橋美穂さんに、前編の記事「快眠のプロに聞いた『よく眠れる』『朝起きられる』睡眠に必要な7つのこと」で、睡眠の質の良し悪しと深く関わりのあった生活習慣について教えていただきました。後編では、睡眠に悩みを抱えている人が就寝前にやってはいけないNGな行動と、快眠に導いてくれる三橋さんおすすめのアイテムを紹介します。

やってはいけない5つのこと

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――寝つきが悪いと睡眠は総崩れしてしまうということで、寝つきを良くするコツを教えていただきましたが、逆に寝る前に避けるべきことはありますか?

「睡眠の悩みをお持ちの方の中に、質の良い睡眠を取るために、枕やアロマなど何かを足そうとする方が多いですが、それよりもまず睡眠に支障の出る悪い習慣を自分はやっていないかを知ることも必要ですよね。先ほどお話しした、夕方以降のうたた寝、休日の朝寝坊などは、睡眠の質を下げる生活習慣ですので、それらをやめないまま良い枕を使っても、睡眠の質が劇的に上がるということはなかなかありません。ですので、悪習慣に心当たりがある方は、まずはやめてみることから始めてみましょう。

就寝前にやるとよくないのは、まず『お酒』。寝つきは良くなりますが、アルコールが分解されると興奮して目が覚め、その後眠れなくなります。途中で目が覚めて困っている人は、お酒に原因があることが多いです。飲まないのが一番いいけれど、お酒の量を減らすなどしてみましょう。また、ビール党の人はノンアルコールビールに変えるのも手。ノンアルコールビールに含まれるホップの中には、神経を鎮める効果や抗ストレス作用のあるGABAが豊富で、摂取することで安眠効果が期待できるという報告もあります。

続いて、NGなのは『タバコ』。ニコチンが持つ覚醒作用は2時間以上続き、深い眠りを減らすため、熟睡感が損なわれてしまいます。あと、『カフェイン』もNGですね。カフェインの場合、覚醒作用はタバコより長く、4〜7時間ほど続きます。

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そして、『寝床スマホ』もやめましょう。スマホから発せられるブルーライトが良くないこともありますが、毎日のようにベッド(布団の中)でスマホを見ていると、ベッド=スマホを見る場所と脳が条件づけられるので、“ベッドに入ったら眠る”というシナプスを作らないといけません。スマホは寝床に持ち込まないことが一番です。最後は、『夜食』。熟睡するには、就寝までに消化を終えていることが大事なので、夕食は就寝3時間前までにとるようにしましょう」