2022.04.15

「ゲーム市場」が世界的に拡大するなかで…「スクウェア・エニックス」の今後の展望

松田洋祐社長に聞く
夏目 幸明 プロフィール

しかし面白いことに、日本人が欧米のゲームを真似してもいいものはできないのです。モンスターの絵も、映像や音声の効果もどこか日本的になります。そして、これが日本のゲームの良さであることを世界中のプレイヤーが知っているのです。

海外市場は大切なのですが、海外向けに開発すればいいわけではありません。

将来は「自律的なゲームコンテンツ」の提供に挑戦していきたいと思っています。現在までゲームの多くは、我々が完成品としてコンテンツを提供し、プレイヤーはそのコンテンツを遊ぶものでした。しかし世の中には、「ゲームをより面白くするために貢献したい」と考えるプレイヤーが一定数いて、新たな設定や遊び方を創造してくれます。

 

今後はそんな方たちの力を活かし、発展していくゲームを創りたいのです。善意に頼るのではなく、ブロックチェーン等の技術を活かすことで、発展に寄与した方にインセンティブも与えられるようにすれば、ユーザーの発想から革新的な面白さを持つコンテンツが生まれる可能性もあります。

エンタテインメントの可能性は、今後さらに広がっていくはず。当社はこれからも、世界を豊かにする作品を創っていきたいと思います。

松田洋祐(まつだ・ようすけ)/'63年、富山県生まれ。'87年に東京大学を卒業し保険会社へ入社。公認会計士試験に合格し監査法人等で勤務。'01年にスクウェア(当時)に入社し、'03年に執行役員経理財務部長に就任。'13年にスクウェア・エニックス・ホールディングスとスクウェア・エニックスの代表取締役社長に就任し、以来現職

『週刊現代』2022年4月16日号より

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