2022.04.27

早大野球部、小宮山監督にきく…球児が減る日本で、なぜか「大学野球」が盛り上がっているワケ

学生の礼儀正しさに驚いた

朝9時からレギュラー組の練習が始まると聞いて、東京都西東京市東伏見にある早稲田大学野球部のグラウンド、通称・安部球場を訪ねた。

練習開始の15分ほど前にグラウンドに着いたがユニフォームを着た学生たちが、公式戦の舞台となる神宮球場と同じ仕様で作られた人工芝のグラウンドを歩き回っている。何をしているのかと尋ねると、グラウンドに落ちているゴミや落ち葉を拾っているのだという。昔から続く野球部の伝統らしい。

野球をやる子供たちの数が減り続けているのが心配だ。小学校、中学、高校とそれぞれの世代で野球をする子供たちの数もチーム数も減っている一方で、なぜか大学野球だけ部員数が増えているのだ。

その理由を探れば野球再生の道へのヒントが見えるのではと思い、大学野球の名門校を取材した。

早稲田大学野球部・安部球場(筆者撮影)早稲田大学野球部・安部球場(筆者撮影)
 

練習が始まる前にマネージャーが出迎えてくれて、ネット裏にある観覧席に案内された。そこには「スカウト席」という表示もある。多くのプロ野球選手を輩出している強豪校だけに、プロ野球のスカウトも頻繁に視察に来るのだろう。

グラウンドにやって来た選手たちが必ず立ち止まるのは、ネット裏にある2つの銅像の前だ。早稲田大学野球部の創設者、初代部長でグラウンドの名前にもなっており「日本野球の父」と言われる安部磯雄氏と、野球部OBで初代野球部監督、「学生野球の父」と言われ「一球入魂」という言葉を残した飛田穂洲氏の胸像である。

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