アフター・コロナで大きく変わった私たちの生活。飲酒文化も多大な影響を受けたもののひとつだ。緊急事態宣言やまん防の発令により飲食店での飲み会は激減し、発令されていない期間でも以前のような賑わいは遠くなった。

しかし、そもそも若い世代ほど飲酒習慣のある人が減っているというのが各種の調査で明らかになっている。例えば今40代の人々が20代だった頃の飲酒習慣の割合は約20%だったのに対し、現在の20代ではわずか7.8%の人しか飲酒習慣がない(2021年の経済産業省レポートより)。アフター・コロナで飲み会が減っていることから、若者のアルコール離れはさらに加速していくことだろう。

その一方で「家飲み」需要は高まっている。気の乗らない「お付き合い」の飲み会はイヤだけど、一人で、あるいは大切な誰かと、美味しい料理とお酒のマリアージュをゆるゆると楽しみたい……そんな人も多いのではないだろうか。

パルシィで好評連載中の小菊路ようさん作のマンガ『水曜姉弟』は、「家飲み」シーンに新たな切り口での提案をする作品だ。ここに出てくるのはお酒ではなくノンアルコールの手作り飲料「お酒もどき」。料理との相性を考え、アルコールが苦手な人・飲めない人でも美味しく楽しめるアイディアレシピが掲載されている。そのマリアージュによって少しずつ心がほぐれていく年の離れた姉弟の物語も、ゆるりと心に染み渡る。

小菊路さんからのメッセージとともに本作の見どころを紹介する。

また今回、特別に期間限定で1巻丸ごと試し読み公開も実施中! 無料試し読みは最後のページに!!

マンガ/小菊路よう 文/FRaUweb

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 親の再婚で突然「弟」が……距離感がつかめない!

小菊路よう「水曜姉弟」/講談社

26歳のOL・トーコにある日突然、弟ができた。母親の再婚相手の連れ子・中学一年生のナツだ。トーコは新たな家族としてふれ合おうとするが、やはり13歳の年の差があるうえに思春期真っ盛りのナツとのコミュニケーションはギクシャクどころかギスギス一歩手前に思えた。

小菊路よう「水曜姉弟」/講談社

 そんな状態なのに、両親の希望で週に一度、水曜日には一人暮らしのトーコの部屋にナツを泊めることになったので、彼女の憂鬱は増すばかりだ。

弟の手料理と「お酒もどき」で二人の関係性に変化が

小菊路よう「水曜姉弟」/講談社

今週もまた弟との距離感が掴めないままに迎えた水曜日。だがナツは、今日は自分に夕飯を作らせてくれとトーコに提案する。普通とは一味違うパンチのある味付けの肉じゃがを作るナツ。その手際の良さにトーコは感心する。そして料理に合わせる飲み物としてナツが取り出したのは……。

小菊路よう「水曜姉弟」/講談社

それはノンアルコールの「お酒もどき」。料理とのマリアージュを楽しむために、ナツが工夫を凝らして作ったものだった。そう、ナツもまたトーコとの関係性に思い悩み、「大人」がお酒を飲んで打ち解けるように自分も姉との距離を縮めたいと思っていたのだった。

ふたりは、毎週水曜日に「お酒もどき」でささやかな宴を催すことにした。ちょっとだけ縮まったナツとトーコの距離。ふたりは果たして、「姉弟」としての関係性を新たに築くことができるのか……?