2022.04.21

7000万のマンションを買った年収1200万の40代夫婦、“老後資金の不安”に陥ったワケ

人生の三大資金は、「住宅資金」「教育資金」「老後資金」。これらは、どれかを充実させればどれかを我慢しなければならない「綱引き」的な性質を持つものです。その「綱引き」の難しさを、FPの鈴木暁子さんが事例をもとに解説します(紹介する事例は、実際のケースにアレンジを加えたものです)。

FPに相談すると…

田村さん(仮名)は大手企業に勤務する40歳の男性。職場結婚して現在は専業主婦の奥様と、1歳の一人娘との3人家族です。ビジネスマンとしてはいわゆる働き盛りで、任されている仕事や社内でのポジション、収入にもまずまず満足しています。

以前は残業も多く、家庭も育児も奥様に任せきりでしたが、現在はリモートワーク中心のため、奥様との会話やお子様と触れ合う時間も増えました。最近は長女の成長ぶりが嬉しくてたまらないようです。

〔PHOTO〕iStock
 

というのも、長女は昨年生まれたばかり。実は田村さんご夫婦の結婚は田村さん38歳、奥様が36歳の時で、2年後に長女が生まれました。少々晩婚晩産です。奥様も同じ会社でしたので、結婚当初は共働きでしたが、子どもを授かった際、高齢出産となること、また年齢的にも子どもは1人と決めていたので、田村さん1人の収入でも十分やっていけるだろうと思い、退職しました。田村さんの年収は1200万円ほどです。

そんな田村さんご夫婦がファイナンシャル・プランナーの筆者にオンライン相談を申し込まれたのは昨年のことでした。

筆者はこれまで相談業務は原則対面で行っていましたが、コロナ禍において対面が難しくなり、オンライン相談に切り替えたところ、実はこれまでより相談件数が増えています。

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