「会社でいちばん売上をあげている」優秀な人が陥りがちな成長の壁

なぜ「ファイナンス思考」が必要なのか
会社に新入社員を迎える時期になりました。入社二年目や三年目の若手社員のみなさんは、その姿を見て、これまでの仕事で自分はきちんと成長できているのか、同期や同僚と比べてどうなのか、気になるところだと思います。
そういう成長志向のビジネスパーソンに必須の知識が「ファイナンス思考」だと、スタートアップ投資家の朝倉祐介さんは力説します。聞き慣れないこの思考法が、なぜ必須なのか? 知れば知るほど、今すべき働き方がハッキリ見えてくる捉え方だとわかります。朝倉さんの新刊『ゼロからわかるファイナンス思考 働く人と会社の成長戦略』から、そのエッセンスをピックアップしてお伝えしましょう。まず、この本の前書きから。

ビジネススクールの科目の中でも、「ファイナンス」は段違いで重要

みなさんは「ファイナンス」という言葉について、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 金融業のような一部の業種、あるいは財務部門といった特定の職種のみに必要な専門的な知識・スキルであり、自分には無関係だと思っているのではないでしょうか?

ビジネススクールに通うと、マーケティングや組織論、経営戦略といった、さまざまなビジネスのテーマについて学ぶことができます。そうした科目の中でも、ファイナンスは段違いで重要な知識であり、すべてのビジネスパーソンが触れるべき基礎教養、義務教育の対象であると、私は考えています。

それでは、なぜ財務部門に所属しているわけでもないビジネスパーソンが、ファイナンスについて学ぶ必要があるのでしょうか? 「ファイナンスなんか知らなくても、自分は社内の誰よりも新規顧客を開拓している」と思われる敏腕のセールスパーソンもいることでしょう。そんな方であっても、私は「ファイナンス思考」を学ぶ必要があると考えています。なぜなのか?

 

それは、ファイナンス的なモノの考え方こそが、私たちが生きる資本主義のルールそのものだからです。会社にお勤めの方であれ、自営業の方であれ、すべてのビジネスパーソンは好むと好まざるとにかかわらず、資本主義社会に生きています。ファイナンス思考とは、単にビジネスを成功させるための知識・スキルに留まらず、私たちの経済活動を成立させる根本原理に関する思考法なのです。自分たちが参加しているゲームのルールを理解する必要があるからこそ、私たちはファイナンス思考を身につける必要があるのです。

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