「いまから”いやらしいゲーム”を始めまーす」

参加者が続々と集まりだし、広々としたリビングに人が溢れ一気に賑やかになる。
後から合流する数人のメンバーを待つこと無く、オンタイムで宴はスタートした。

\カンパーイ/

男性が少ないこと、初対面の人の家ということもあり、僕の友人たちが楽しめるのかといったわずかな不安が頭をよぎったが、やはり全く心配はいらなかったようだ。“人見知り”というのは死語なのか? と思うほど男女各々が楽しそうに談笑し、まさに杯を乾かし続けていた。不思議だが、昔からよく酒を飲む人ほど良い人に見えてしまう傾向がある。まさに偏見だ。

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ほとんどのメンバーが集まり、しばらくしてマンションの呼び鈴が鳴る。

黒いもふもふの愛犬“ウィル”を連れ、黒いパーカーに身を包み登場したのが、福田彩乃ちゃんだ。散歩のついでにコンビニに寄りました、というようななんともラフな登場だった。達観した落ち着きで酔っ払い達を優しく見守るウィル、育ちの良さが溢れ出ている。

年末だというのに窓を全開にして冷気を取り込むほど熱気に包まれたホムパ合コン。そしてワインで頬を赤らめる幹事のかーたんが、更に追い打ちをかける。

「今から“いやらしいゲーム”を始めまーす!」

家主兼幹事その1が声高らかにゲームを発動し、室内がどっと湧いた。これまでの経験上、こういったケースでは、悲鳴混じりのネガティブボイスや不参加表明が聞こえてきそうなものだが、男女のポジティブボイスで溢れていた。間違いなく、類が友を呼んでいる。

ルールは簡単。1人2枚ずつ紙切れを配り、片方には自分の名前を、もう一方には自分がしたい“ちょっと”いやらしい行為や憧れのシチュエーションを書き、それぞれシンギングボウルに入れて準備完了。あとは名前の入ったボウルから2枚、行為が書かれたボウルから1枚をおみくじの様に引けばゲームスタートだ。そう、性別の垣根を超えたシステム。なお、“ちょっと”の感覚を持ち合わせていない、いかがわしい人間がひとりでもいた場合は成立しない倫理観ギリギリのスリルを味わえるセクシャルリアリティゲームである。良い子にはくれぐれも真似しないでいただきたい。コロナ前だからこそできた遊びである。

「○○くんと……△△ちゃん!……こたつの中で足ツンツン

その他、耳元で好きな食べ物を囁き合う、鼻と鼻でご挨拶……などの絶妙な行為が繰り出された。毎度例外なく盛り上がる。涙が出るほどに面白い。これを書いている今現在も思い出し笑いをこらえつつ、淫靡な感情に包まれている。なんとも想像力とセンスに長けた人材が集まっていた。

写真提供/バービー