2022.04.18

このままでは税務署がやって来る…90代父親が愛する娘に遺した「名義預金」5000万円の行方

今回の相談者は、60代の専業主婦のYさんと、同じく60代のYさんの姉のお二人。数ヵ月前に90代の父親が亡くなり、相続の手続きが必要になりました。けれども、前編でお話したように、父親は自分の預金がまとまるごとに娘の口座に移し替えて残してくれていたことが発覚。その額は5000万円…。これは明らかな名義預金で、父親の相続財産として申告する必要がありました。

 

配偶者の税額軽減

相続税の配偶者の特例として、「配偶者は財産の半分まで、あるいは1億6000万円まで無税」になります。これの適用範囲であれば、納税は不要になるのです。

今回の場合、名義預金を父親の財産として申告し、母親の財産として相続することは可能です。その後、母親の相続のときに姉妹が相続するという順番です。

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しかし、母親もすでに90代。姉が同居しているので自宅で生活ができていますが、加齢に伴う物忘れなどが日常的になってきています。これから認知症の症状が出たり、急に体調を崩したりすることも考えられるため、母親に財産を相続してもらうことよりも、子どもたちが引き受けたほうが現実的だと言えます。

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