SNSで共感を集めるSHALさんのツイート

毎年1万人以上がかかり、年間およそ2900人もの女性が命を落としている子宮頸がん。発症する人は、20歳代から増えていき、30歳代後半〜40歳代 が発症のピークとなっている。子宮頸がんは、「マザーキラー」とも呼ばれる、若い世代に要注意のがんだ。

日頃私たちは、がん予防が大切だと思っても、忙しさに流されて自分を大切にできなかったり、自分は健康だから大丈夫だろうと過信してしまったりする。気をつけていたとしても、思わぬときにがん見つかることもある。

子宮頸がんと告知されること、がんで闘病するということはどのような体験なのか。
子宮頸がん闘病の日々を、Twitterで赤裸々に明るく綴る女性がいる。「THE UNCROWNED(アンクラウンド)」というハードロックバンドの女性ボーカリスト・SHALさん(@shal_uncrowned)だ。

子宮頸がんと宣告される前、ライブステージで歌うSHALさん。写真提供/SHAL

2020年6月に子宮頸がんの前がん病変が見つかり、抗がん剤治療から手術、放射線治療、再発、新たながん発症と、何度も困難に立ち向かってきた。抗がん剤で髪が抜けた姿も、お気に入りのウィッグをつけコスプレを楽しむ様子も、新たながんで再手術となったときの失意も、ありのままに自分の姿を伝えてきた。SHALさんには、「子宮頸がんのことを知ってもらいたい。子宮頸がんになる女性に偏見を持たないでほしい」という、強い思いがあるからだ。

そんなSHALさんが、子宮頸がんになって体験したことや今の気持ちを語ってくれた。

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いつもと違う出血で受診、がんが発覚

SHALさんは、元々は美容師で、メイクアップを担当していた。歌手になりたかったことも、ボイストレーニングを受けたこともなかったが、ある時、仲間内での罰ゲームで歌を披露したことがきっかけで、知人から誘われバンドに加入した。全くの未経験から歌手に転身した、異色の経歴を持つ。

バンドは、2016年にデビューアルバム、2017年に1stシングルをリリースした。シングルは、オリコン・インディーズ週間チャートにて13位にランクインを果たす。美容師をしながら、夜はライブ活動という生活を続けるうち、海外にも熱狂的なファンができ、東京でのライブには世界各地からファンが詰めかけるまでになっていた。世界に向けて2ndアルバムを制作しようとしていた矢先、子宮頸がんが見つかった。

YouTube(THE UNCROWNED - REVIVE  Official Music Video)

「2020年6月のことでした。最初の自覚症状は、不正出血です。もともと生理不順で、量も多かったり、少なかったり。不正出血が頻繁に起きていることに気づいていましたが、『いつもの生理不順の延長かな』ぐらいに思っていました。でも、そのうちお腹がひどく痛むようになって。ある日、立てないほどの痛みに襲われました。激痛は2日間続き、これはいつもと違うなと。それで婦人科へ駆け込んだんです。

医師は診た瞬間に『やばい』と言いました。だからもう、その時点で察してしまったというか……。あまり急な出来事で泣きそうでしたが、看護師さんが親身に『絶対負けるな』と励ましてくれて気持ちを強く持つことができました」

「大きな病院での検査」を言われた日のSHALさんのTwitter(@shal_uncrowned)