2022.04.05

65歳をすぎて、持ち家に「ひとりで暮らす人」が遭遇する「危ない落とし穴」

意外なリスクがこんなにあった

戸建てに住むのはリスク

埼玉県郊外にある2階建ての一軒家に住む小野春彦さん(78歳・仮名)は途方に暮れている。妻と死に別れて10年、小野さんは長年慣れ親しんだ自宅でひとり、暮らしてきた。数年前から膝の調子が悪くなり、階段の上り下りが億劫になった。

小野さんが言う。

「もう2階には、何ヵ月も上がっていないから、様子もわからないね。日々の暮らしでは、居間と台所、トイレくらいしか使っていない。正直、こんなに広い家は必要ないんだけど、かといって移るところもない。

最近は物忘れもひどくなってきたように感じる。このままここで、ぽっくり逝くのがオレの末路かね。子ども?息子が2人、東京に住んでいるけど、自分たちの暮らしで精一杯なんだろう。正月に顔を見せる程度で、何の世話もしてくれねぇよ」

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ひとりで老後を過ごす人にとって運命を分けるのが、家を売るか、住み続けるかの決断だ。家族で住み慣れた自宅に住み続けたいのが人情だが、身も蓋もない言い方をすれば、ひとり身にそこまで広い家は必要ない。

老後問題解決コンサルタントの横手彰太氏がこうアドバイスする。

「死ぬまで元気に自活できるのであれば、いまの場所のままでもいいですが、その確率は低いでしょう。やはり65歳を過ぎて、戸建てにひとりで住むとなると、さまざまなリスクがあります。たとえば、高齢者を狙った訪問販売詐欺ですね。

だから、自宅は売ってしまって、駅に近いコンパクトなマンションに住み替えるのがおすすめです。できれば、自宅売却の資金を充てて、購入したほうがいい。最終的には介護施設にお世話になる選択肢もあるので、駅近くの物件を選んだほうが売りやすいでしょう」

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