2022.04.04

定年後に「お金に困らない」ためには、結局いくら必要なのか…パターン別「老後資金」の収支

年金だけでは足りません

ひとりで暮らす老後にいくら必要なのか。総務省統計局が発行する『家計調査年報』('20年)に、一つの目安が掲載されている。それによれば、65歳以上の単身無職世帯の家計収支は毎月の生活費が14万4687円かかるのに対し、実収入は13万6964円。月々7723円が不足することになる。

厚生労働省によれば、65歳男性の平均余命はおよそ20年。85歳まで生きるとして、185万3520円の貯金があれば暮らしていけることになるが、そううまくはいかない。ファイナンシャルプランナーの渋澤和世氏が解説する。

「これはあくまで平均値で、185万円の貯金があれば安心というわけではありません。たとえば、奥さんと離婚して、賃貸物件に住んでいるAさんのケースを見てみましょう。

元サラリーマンのAさんは55歳のときに離婚しましたが、慰謝料代わりに自宅マンションを前妻に渡し、さらに子供の養育費を毎月10万円ずつ支払ってきました。その結果、貯金は65歳時点で150万円しかありません」

ひとりの老後に必要な収入と貯金
 

Aさんの収入は厚生年金と国民年金を合わせて14万5000円。にもかかわらず、食費はすべて外食やコンビニで月に6万円かかり、ワンルームマンションの賃料に9万円がかかっている。

関連記事