「テレワークでの浮気調査相談が増えています」こう語るのは、「リッツ横浜探偵社」の代表・山村佳子氏。コロナ禍で増えたリモートワークをきっかけとした浮気調査が増えているというのだ。国土交通省の調査によると、会社員や公務員で2021年度のテレワークの割合は前年比から4%増の27%。首都圏では42%がテレワークを導入しているという。しかし、それで浮気調査が増えるとはどういうことなのか。

山村さんの今回の依頼者は、夫は以前からテレワークだったという36歳の女性。コロナ禍で妻もテレワークとなったことで、「日中の夫の姿」に疑問を抱くようになったという。前編では、それまでの夫婦の関係と、妻がテレワークになってからの気づきについて詳しくお伝えした。夫は経済的に妻に頼っていて、日中もストイックに生活していると思っていた。しかし全く予想外の「日中の生活」が垣間見えた上、携帯には妻にしか使わないような甘えた言葉で見知らぬ女性に語りかけ、かつ卑猥な画像まで……。衝撃を受けた妻は離婚以前に何よりも事実を知りたい。その思いで探偵事務所に依頼をしたのだという。

2020年度に発表された2019年の離婚件数は 19 万 3251 組(厚生労働省の人口動態統計)。年間約40万人程度の人が離婚をしたことになる。離婚をするかしないか、離婚をするならなぜなのか。現実を見て真剣に考える必要が出てくる局面は、実際離婚した数よりさらに多いことだろう。では今回山村さんに相談した件では、暴かれた事実はどうだったのか。そして事実を知った妻はどのように決断したのか。

山村佳子
私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリングを持つ女性探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。
リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/
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毎日の生活費は妻が全額負担

依頼者・朱美さん(36歳)は、テレワークが始まったことで、結婚5年になる夫(36歳・ITエンジニア)の行動がおかしいことに気が付きました。朱美さんは夫から母のように甘えられており、毎月の生活費を全額負担し、事業資金500万円も渡しているとか。

「それでも私だけを頼ってくれて、私を心から愛してくれるかわいい夫なのでいいと思っていたんです。しかし、浮気をしていることがわかり、気持ちを決めるためにも、浮気調査をお願いしたいです」

携帯を見て大衝撃…Photo by iStock

そんな朱美さんの夫の現在の仕事は、アプリ開発や複数の会社の経営です。検索に明るい探偵に夫の身元調査をしてもらうと、SNS上でのナンパや、幅広い交友関係など、範囲は広い。毎日のように出かけているとのことで、相談の翌日から張り込み開始。

夫は、シンプルなパーカーを着て外出。背が高くて痩せているので20代そこそこに見えます。ファッションに詳しい探偵が「あのパーカーは20万円くらいするブランドのモノで、あのスニーカーだって30万円はしますよ」と驚いていました。夫は生活のすべてを朱美さんに頼り、請求されないことをいいことに、好き勝手にやっていると直感。

調査初日、2日目とそれぞれ別の20代の女性と飲みに行ったけれど、何もなく終了。女性は2人ともツインテールをしているメイド風の女性でした。あきらかに夫は狙っており、「俺はさみしがり屋なんだよね」とアピールするも、女性は警戒し帰宅。

以上を朱美さんに報告すると、「短期で会う人はこの際無視します。夫が甘えており、夫婦でしか通じない言葉を使う相手の女性を特定してください」とリクエストをいただき、作戦を立てます。夫の外出スケジュールを洗い出している間、朱美さんが「夫から、木金で地方に行くと連絡が来ました」とおっしゃったのです。