ズバ抜けて結果を出す人だけが知っている「集中力のムダ遣い」をやめるコツ
「何もしない」をしてみよう「集中力のムダ遣い」をやめる
他人の言動や行動、結果、感情など、コントロールできないものを操作しようとしないこと。それによって得られる恩恵は、大きく三つあります。

一つ目は、「ものごと」に振り回されなくなることです。
同僚の言葉、上司の評価、面接の結果、試合に勝てるかどうか。
気にしてもしなくても、何かが変わるわけではありません。それがわかれば、起きるできごとによって、いちいち感情を乱されることもなくなります。
二つ目は、自分の手で不安やイライラを増やさなくなることです。
自分の感情とはいえ、いずれもコントロールの権外。「操作できない」と割り切ってしまえば、よけいなネガティブ感情を自家発電することもなくなります。
以上、二つの恩恵だけでも心の負担はグンと軽くなるはず。ですが、最大最強の恩恵は三つ目。「自分のパフォーマンスに完全集中できること」です。
たいていの人は他人や結果、自分の感情を「どうにかしよう」と、勝てない戦いでエネルギーを消耗しています。それをすべて「意味あるもの」に費やせるのです。
仕事でもスポーツでも、結果に大きな差がつくのも当然のことでしょう。
たとえば、テニスの試合をイメージしてください。
気になることはいくらでもあります。
「対戦相手の調子はどうかな?」「観客はどっちを応援している?」「コーチの声、うるさいな~」「いけない、ボールを見なきゃ」「負けたらどうしよう」。
さて、このうち自分でコントロールできるものはどれでしょうか。
「ボールを見ること」だけですね。要するに、どうにもならないこと(権外)に意識を奪われて、どうにかできること(権内)に集中できていないのです。