少子化担当の特命大臣で、来年の「こども家庭庁」
子育て中の人たちは、みんな救われる
成田 私が山中先生と対談した本『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』を読んでいただいたと聞き、とても嬉しかったです。先日も野田さんと内閣府の職員の皆さんに、リモートでしたが、山中先生と私でお話させていただきました。すごく気さくに話してくださって、楽しかったです。
野田 親しくしている公明党の広島県議の女性が、「面白い本があるんです! 読んでみてください」と言われたのが、成田先生と山中先生の本でした。私にも11歳の息子がいますから、すぐに読みました。本当に面白かったし、親としてすごく勉強になりました。本を読んだ子育て中の人たちは、みんな救われるんじゃないかな。

成田 そんなふうに言ってもらえて、ありがたいです。山中先生とは以前からお知り合いだと聞きました。
野田 私が麻生総理時代に科学技術政策担当大臣をした際、お話したのが最初です。ノーベル賞を受賞された(2012年)のが、私の息子が生まれたばかりのころで、授賞式のお土産にチョコレートをいただきました。メダルの形をしていました。まだ家の冷蔵庫にあるんですよ。野田家の家宝です(笑)。そこから時々息子の名前で(iPS細胞研究所へ)寄付をしたり。iPSで息子の心臓とかも治療できたらいいなという気持ちもあって、応援しています。
成田 そうなんですね。そんな縁があったのですね。
野田 成田先生と山中先生とのかけあいを読んでいたら、すごく楽しくなってしまって。失礼ながら成田先生のことを知らなかったのですが「この先生、すごく面白い!」と思いました。もう絶対会いたいという好奇心が抑えられなくて、「会いたい、会いたい」と言っていたら念願が叶った次第です。
成田 野田さんが担当されている少子化対策や子ども政策、孤独・孤立対策など、やってらっしゃることがほぼほぼ私の仕事ともつながっています。現代の子育てに付きまとう不安や孤独をどのようにして和らげていくか。私にとっても大きなテーマです。