2022.04.06

“初”戸建ての「30代商社マン」が陥った罠…マンションでは想像もしなかった「近隣トラブル」

不動産業界に30年近く身を置く筆者のもとには、不動産にまつわる様々な相談が寄せられる。今回の事例は、都内某商社に勤める30代の会社員Aさん夫婦。夫婦共に東京育ちで、実家もそれぞれマンションだった二人は、東京郊外に3500万円3LDKの戸建てを購入した。

しかし、「ゴミ出し問題」「騒音トラブル」とマンション住まいの頃は気にしてなかった、意外な落とし穴に見舞われることに。後編では、「ペット問題」を取り上げながら、どうすればこのようなトラブルを回避できたのか、筆者の視点で解説してきたい。

前編『「30代商社マン」が3500万円で郊外戸建てを購入…都内マンションしか知らない夫婦を襲った「災難」

「ペット不可」が普通だと思ってたから…

「ペット不可」が普通だと思ってたから…/photo by iStock

Aさん夫婦が引っ越して1か月ほど経った頃、道路を挟んだ向かいの家にDさん夫婦が引っ越してきた。

Aさん宅に引っ越しのあいさつに来てくれたので玄関で迎えると、そこにはDさん夫婦とゴールデンレトリバーが2匹。

つがいで飼っているというペットも一緒にお披露目してくれたのだが…。

「これは参ったな…と思いました。妻は犬が大の苦手なんです。子供のころに噛まれそうになったのがトラウマのようで、今でも犬の吠え声が聞こえると足がすくんでしまうほどです。

『ペット不可』のマンションにずっと住んでいたので、まわりにペットがいないのが普通だと思っていました。ゴミ出しの時もそうでしたが、ここでも長年のマンション暮らしの当たり前が戸建てでは通用しないということを思い知りましたね。

私たちと年が近いということもあり『今度良かったらうちに遊びに来ませんか』とお誘いいただいたのですが、お断りするしかありませんでした」(Aさん)

 

その後、散歩中のDさん夫婦に会ったAさんは「実は妻は犬が苦手でして…せっかくご招待してもらったのにすみませんでした」とやんわり事情を伝えておいたという。

Dさんは、できるだけ奥様に犬が近づかないよう散歩中も気を付けますね、と言ってくれ、Aさんは申し訳なさでいっぱいだったという。

吠え声がうるさいわけでもないし、散歩の際フンの始末はきちんとしてくれている。迷惑をかけられてはいないのでこれはトラブルというよりも、お互いの生活・価値観の違いといえるだろう。

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