2022.03.31
# 相続

父の資産4000万をネコババし遺産を独占する弟に、姉が仕掛けた「逆襲」のゆくえ

2年前に父・憲二さんを亡くした石田桃代さん(68歳・仮名、以下同)。【前編】の記事で詳しく見たとおり、桃代さんは、弟の慎一さんと妹の邦子さんが憲二さんの面倒をきちんと見ていなかったこと、にもかかわらず、憲二さんの資産4000万円をネコババし親を食い物にしてたこと、しかも、憲二さんの遺言書に「遺産はすべて慎一に譲る」と無理に書かせた疑いがあることなどから、この弟と妹に、大きな不信感を抱いていました。

〔PHOTO〕iStock
 

生前の父の言葉

桃代さんは、父・憲二さんが生前に語っていたことを振り返ります。

「父は生前、私が住む静岡に遊びに来たことがありました。その際、涙しながら『ここで一緒にお前と暮らしたい。島を出たい』と口にしました。父が涙を流すのは初めてです。そんなに辛い状況とは知りませんでした。

ぜひ一緒に暮らそうと準備を進めていたのですがその矢先、慎一が『親父は俺がきちんと見ている。今から出てこられても困る』と拒否されてしまいました。結局、その話はなくなってしまったのですが、あの時もっと強く言っていればと思うと悔やんでも悔やみきれません。

今から思うとあの時から私を騙して弟たちは両親の財産を食い物にしていたのでしょう」

誤解されないために言っておくと、桃代さんは決して父の遺産が欲しいわけではありません。遺言に従いすべての遺産を独り占めしている弟・慎一さんに対してただちに遺留分の請求をすることを考えなかったのが、その証拠です。

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